(左から)萬田久子、片岡鶴太郎
来る・2月9日よりヒューリックホール東京にて上演が決定した舞台版『舌切雀』の取材会が、16日の都内で行われ、特別出演の片岡鶴太郎萬田久子らが意気込みを語った。

本作は、文豪・太宰治の短編小説集『お伽草紙』(おとぎぞうし)』に収められた『舌切雀』を基にしていて、太宰自身の歩んできた生き様や新しい時代のエッセンスも織り交ぜ、夫婦の心の中に秘められた愛情を描いたもの。そして、”昔ばなし”ならではの「日本人の心の原風景」や「親から子へ、子から孫へ」と、そう受け継がれ、それを伝え続ける人々の絆を大切に扱っている。



片岡は「私と萬田さん、特別出演なのですが、特別にイイ加減な二人という意味です」と冗談を飛ばし、笑わせてから「私と萬田さんはですね、現代における、おじいちゃんとおばあちゃん役。結婚してから50年も経っていて、そう50年過ぎても変わらず仲睦まじい夫婦を演じます」と役どころを示した。

司会者から「おばあちゃん役の萬田さん」と紹介された萬田は「もうそんな年齢なんです」とポツリつぶやいていたが、スグさま気を取り直し「でもですね、歳を重ねてきましてですね、愛という形について色々と感じてきました。この舞台『舌切雀』でも、そんな愛を感じていることを不思議に思っているのでですが、観に来て下さる皆さんに、私たちなりの素敵な愛を伝えたいなと思っております」と強くアピールし、この舞台への期待を膨らませていた。



舞台版『舌切雀』は全12公演、ヒューリックホール東京にて、2月9日から2月18日まで上演される。

なお、今日の取材会には、内博貴、松本幸大、辻本祐樹、吉川友、さくらしめじ・田中雅功/高田彪我、菅原りこ、石井智也、黒田こらん、門戸竜二らも同席していた。

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