シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Kokoさん(東京都・30代女性)

正月休み、Kokoさんは2歳の息子と地元・青森に帰省することになった。

長距離の移動に、彼女は酷く緊張していたという。

<Kokoさんの体験談>

お正月休みに入り、2歳の息子と帰省した時の話です。

息子は人見知りが落ち着き、自我がでてきていたころ。他人にすごく興味が出てきていて、同時にまだ恥ずかしがることもある歳で、そんな子を連れての移動に私はすごく緊張していました。

はしゃいで隣の席に座る息子に...

在来線で東京駅に出て、そこから新幹線で青森へ帰る計画。

在来線はなんとかクリアできましたが、新幹線は隣に座る人がどんな人なのか乗るまで分からないし、気をつかうし、乗る前からすごく億劫に感じていました。

ですが、乗ってきたのは小学生くらいの子供を連れたお父さん。わたしの息子がきゃっきゃとお父さんの席に勝手に座ったりしていたのですが、「すみません」というと、こう言ってくれたのでした。

「わたしのことは気にしないでください。慣れてるから全然大丈夫ですから」

乗りはじめからホッとしました。

その後も、膝の上に乗せて下さったり、一緒にお菓子を食べて下さったり。息子はシャイなのにお父さんにすごく懐いて、子育て初心者の私は、すごく助かりました。

お父さんは同じ東北の出身だったこともあり、3時間の移動時間がまるで小さな旅行みたいでした。

育児は「共感」が「協力」に

育児は「共感」が「協力」になるんだ、と実感した一日でした。

子育てしているとイライラすることもあるし、人の目が気になるし、移動は大変だと思うこともあります。

けれども、息子がもう少し大きくなったら、小さな子供を連れた人に、自分が言われたりしてもらったりして嬉しかったことを、言ったりやったりできればいいなあと思いました。

あの時のお父さん、本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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