ファミリーマートは11月30日、大型イベント「FamilyMart FEST.(以下、ファミフェス)」を国立代々木競技場の第二体育館で開催した。同イベントでは、コンビニ業界初となるファッションショーを行い、同社オリジナルブランド「コンビニエンスウェア」の新商品が続々登場。そのほか、植物性由来の原料を使用した新商品や定番商品のパッケージデザインをファミリーマート風にした限定商品、新ブランドとなる文房具も館内に展示された。

 

「チャレンジ大発表会」のコンセプトのもと開催されたイベントなだけあって、目移りしてしまうほどの商品が並んでいたイベントの様子を、早速レポートしていこう。

↑11月30日に国立代々木競技場の第二体育館で開催された「ファミフェス」模擬店「Special Store(スペシャルストア)」外観。新商品や限定商品が並ぶ店内は、ファッションショーではランウェイとして使用された

 

「新しい価値づくり」に挑戦。コンビニ業界初のファッションショーを開催

↑ファッションショーでは、コンビニエンスウェアで全身をコーディネートした老若男女が、ランウェイとなったスペシャルストア内や周囲を歩いた

 

同社は、継続して取り組んでいる5つのキーワードの1つである「『あなた』のうれしい」の一環として、初の試みであるファミフェスを開催した。コンセプトを「チャレンジ大発表会」とし、メディア向けの発表会・内覧会とファッションショーの2部構成で行われた。

 

発表会では、代表取締役社長 細見研介氏が登壇。ファミフェス開催に至った経緯について「コンビニがフェスをやるのは前代未聞ですが、今年の5月に新型コロナが第5類に移行してから、普通の生活がこんなに楽しいものなのかと実感しています。この喜びを分かち合いたい、お客様に感謝の気持ちを届けたいという思いで企画しました」と語った。

↑ファミリーマート 代表取締役社長 細見研介氏

 

続いて、ファッションデザイナー 落合宏理(おちあいひろみち)氏が登壇し、デザインを監修する同社オリジナルブランドの「コンビニエンスウェア」ファッションショーのコンセプトについて説明。会場中央の模擬店舗「スペシャルストア」を中心にしたランウェイは、来場者が同じ視点で楽しめることを狙ったという。落合氏は「コンビニで洋服を売るという文化が生まれる日になれば」と、コンビニ業界初となるファッションショーへの意気込みを語った。

↑ファッションデザイナーの落合宏理氏

 

↑実際の店舗同様に新商品や人気商品が陳列されたスペシャルストア店内

 

↑人気のソックスをはじめ、コンビニエンスウェアも陳列されていた

 

「コンビニエンスウェア」から50点以上の新作が登場

↑「Showcase Area(ショーケースエリア)」では、コンビニエンスウェアの新作はもちろん、発売中の商品も一挙に展示されていた

 

コンビニエンスウェアは、コンビニで全身コーディネートができるブランドを目指しているというだけあって、そのラインナップも幅広い。50以上の新作商品が館内の「ショーケースエリア」に展示されていたので、その一部を紹介しよう。

 

注目は、12月5日から全国で発売されている「スウェット トレーナー」(2990円 税込、以下同)、「スウェット パーカー」(3990円)、「スウェット パンツ」(2990円)の3商品。いずれも、重厚感のあるUSAコットンを使用し、ユニセックスで着こなせるオーバーサイズでスタイリッシュなデザインとなっている。

↑左から、「スウェット パーカー」「スウェット パンツ」「スウェット トレーナー」

 

また同日から、ファミマ麻布台ヒルズ店限定で「デニムジャケット インディゴ」(9990円)「デニムパンツ インディゴ」(7990円)、「サロペット」(7990円)、「クルーネックセーター」(3990円)など、計約50商品が数量限定で発売中。来春には、「アウターTシャツ」(1200円)、「ボタンダウンシャツ」(3990円)、「スウェットショートパンツ」(1998円)、「ジョガーパンツ」(2990円)、「ショートパンツ」(1990円)の5商品が全国発売予定だ。

↑ファミマ麻布台ヒルズ店限定発売商品の一部。左から、「デニムジャケット インディゴ」と「デニムパンツ インディゴ」

 

植物由来のスイーツなど7商品が登場

コンビニエンスウェアでは、「地球にも良いこと、役に立つことを少しずつでもできることから実行していこう」という思いから、「ブルーグリーンプロジェクト」を発足している。これまでに、環境配慮素材を使用したスプーンやフォーク、洗って繰り返し使えるストローなどのカトラリーを販売してきた。そして今回、同プロジェクトの新たな試みとして、植物性由来の原材料を使用したスイーツ、おにぎりなど7商品が12月5日から新登場した。

 

新商品のラインナップは、「植物生まれのモンブラン」(276円)、「植物生まれのショコラテリーヌ」(278円)、「フルーツミックス アーモンドミルク風味」(270円)、「ソイクロワッサン(アーモンドホイップ)」(145円)、「豆乳仕立てのフィナンシェ(メープル味)」(168円)、「乳不使用の植物生まれのチーズを使用 枝豆チーズ」(178円)、「ピリ辛チリソースとケールのサラダラップ」(398円)。植物由来の原材料に置き換えながらも、コクのあるおいしさにもこだわったという。

↑12月5日から発売中の植物性由来の新商品。上段左から、「豆乳仕立てのフィナンシェ(メープル味)」、「植物生まれのモンブラン」、「植物生まれのショコラテリーヌ」、「フルーツミックス アーモンドミルク風味」。下段左から、「乳不使用の植物生まれのチーズを使用 枝豆チーズ」、「ピリ辛チリソースとケールのサラダラップ」、「ソイクロワッサン(アーモンドホイップ)」

 

実際に、会場で「植物生まれのモンブラン」を試食して、そのクオリティに驚いた。植物性クリームは一般的にさっぱりしていて食べやすい反面、濃厚さに欠けるもの、という印象があったのだが、このモンブランのアーモンドホイップはコクまでしっかりと感じられた。もちろん、栗本来の風味も十分に味わえて、ヘルシーでおいしい一品であることは間違いない。

↑イタリア産マロンペーストはコクたっぷり。サクサクのクランブル・ホイップクリームの歯ごたえも楽しめた

 

全国で発売中だが、在庫がなくなり次第終了予定だそうなので、気になる人は早めに近所のファミマでチェックしてほしい。

 

人気商品の限定パッケージは全6商品

↑12月5日に発売した限定パッケージの「パイの実」

 

ファミフェス開催を記念して、日本を代表する人気商品の限定パッケージも12月5日から順次発売を開始している。ファミマのコーポレートカラーであるブルーやグリーンをあしらったデザインで登場するのは、発売中の「パイの実」(184円)のほか、12月12日からが「月桂冠カップ300」(254円)、19日からが「ザ・プレミアム・モルツ香るエール」(500ml 347円/300ml 265円)、26日からが「サントリー烏龍茶」(138円)。2024年にも2月に「ワンダモーニングショット」(132円)、4月に「い・ろ・は・す もも」(141円)が発売予定だ。

↑左から、限定パッケージ「月桂冠カップ300」、「ザ・プレミアム・モルツ香るエール」(500ml/300ml)

 

↑左から、限定パッケージ「サントリー烏龍茶」、「ワンダモーニングショット」、「い・ろ・は・す もも」

 

ファミマ×KOKUYOの文房具も来春登場予定!

↑コンビニエンスウェアとして来春からプライベートブランド化する、ファミマ×コクヨの文房具一覧

 

まだまだ続く、ファミマの新商品情報。コクヨと共同開発の文房具も来春に発売されることが明かされた。デザインを担当するのは、こちらも落合氏。コンビニでの文房具購入は、緊急時に取り急ぎで選ぶことが少なくないが、本商品では素材・色・形・心地よい機能を追求することで明確な商品価値を加えていくという。進んで手に取ってもらえる「嗜好品」へのシフトチェンジを目指す商品ラインナップは、ノート、消しゴム、ホッチキス、ハサミ、カッターなど。ファミマカラーを基調とし共通性を持たせたスタイリッシュなデザインは、シリーズで揃えたくなること請け合いだ。

 

同社は、今後も新しい企画を立ち上げ、「選んで買っていただける商品」の展開を目指していくという。これまでにはない、新しいコンビニへ挑戦するファミリーマートの新企画から今後も目が離せない。

 

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