絶対的なストライカーが不在の東京V。プレーオフ決勝、エスパルス攻略の鍵は?
12月2日に国立競技場で開催される昇格プレーオフ決勝。レギュラーシーズン3位の東京ヴェルディは、この清水エスパルス戦に引き分け以上でJ1昇格を果たせる。ただ、アドバンテージがあるからといって守備重視のサッカーはおそらくしないだろう。
東京Vの城福浩監督は繋ぐサッカーにこだわっており、実際、昇格プレーオフの準決勝でジェフユナイテッド千葉に押し込まれた時間を振り返り、「我々の臨んだ試合運びではなかった」とコメントしている。
清水戦もアグレッシブなサッカーを展開したいはずだが、今季の東京Vには絶対的な点取り屋が不在だ。指揮官は語る。
「自分たちはレギュラーシーズンを終えたときに最高得点者が6点でした。絶対的なストライカーがいるわけではなく、フィールドの全員が点を取っている。よく言えば、全員で点を取る。悪く言えば、絶対的なストライカーがいるわけではないなかで自分たちが大事にしているのは、ボールを運んだなかでゴール前に人数をかけること」
確かに、千葉戦の2ゴールはいずれもゴール前で複数の選手が絡んでいた。城福監督は次のように解説する。
「1点目は斜めのくさびに対して3人ぐらいが絡みました。全部パスが繋がったかは別としても、最後は中原輝のところにボールがこぼれたというか、最後はパスだったと思いますが、うまく転がっていった。
2点目は齋藤功佑のクロスに3人が飛び込んだはずです。その一人が森田晃樹でした。我々はボールを丁寧に運んだ後にペナルティエリアの中に人数をかける。それが今季の我々のチームが点を取るうえで一番違いを生める方法だと思っていたので、この2点目はいずれも人数をかけられていたという部分で我々らしかった」
となると、エスパルス攻略の鍵はチャンスの局面でエリア内にどれだけ人数をかけられるかになるだろう。組織立った守備でピンチの芽を摘みつつ、好調の中原やキャプテンの森田を軸に繋ぐサッカーでチャンスを演出できるか。
城福監督のこだわりを、この大一番でも是非体現してほしい。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
同じ相手に「3連敗するわけにはいかない」東京Vの城福監督が清水との国立決戦に向けて決意表明
東京Vの城福浩監督は繋ぐサッカーにこだわっており、実際、昇格プレーオフの準決勝でジェフユナイテッド千葉に押し込まれた時間を振り返り、「我々の臨んだ試合運びではなかった」とコメントしている。
「自分たちはレギュラーシーズンを終えたときに最高得点者が6点でした。絶対的なストライカーがいるわけではなく、フィールドの全員が点を取っている。よく言えば、全員で点を取る。悪く言えば、絶対的なストライカーがいるわけではないなかで自分たちが大事にしているのは、ボールを運んだなかでゴール前に人数をかけること」
確かに、千葉戦の2ゴールはいずれもゴール前で複数の選手が絡んでいた。城福監督は次のように解説する。
「1点目は斜めのくさびに対して3人ぐらいが絡みました。全部パスが繋がったかは別としても、最後は中原輝のところにボールがこぼれたというか、最後はパスだったと思いますが、うまく転がっていった。
2点目は齋藤功佑のクロスに3人が飛び込んだはずです。その一人が森田晃樹でした。我々はボールを丁寧に運んだ後にペナルティエリアの中に人数をかける。それが今季の我々のチームが点を取るうえで一番違いを生める方法だと思っていたので、この2点目はいずれも人数をかけられていたという部分で我々らしかった」
となると、エスパルス攻略の鍵はチャンスの局面でエリア内にどれだけ人数をかけられるかになるだろう。組織立った守備でピンチの芽を摘みつつ、好調の中原やキャプテンの森田を軸に繋ぐサッカーでチャンスを演出できるか。
城福監督のこだわりを、この大一番でも是非体現してほしい。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
同じ相手に「3連敗するわけにはいかない」東京Vの城福監督が清水との国立決戦に向けて決意表明