「全然おもんない」粗品の暴走ディスり芸で露呈した“お笑い第七世代”の厳しい現状
霜降り明星、粗品の暴走が止まらないーー。個人のYouTubeチャンネルやネットでの配信地上波放送で、講談師・神田伯山、スカイピース、King&Prince、ジャングルポケット太田博久など、お笑い芸人にとどまらずあらゆる有名人を強烈にディス。
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霜降り明星・粗品の暴走ディス
《お前のせいで(番組が)終わってる。全然おもんない、神田伯山》
《(2人になったKing&Princeに対し)今の状態のキンプリ誰が見るねん》
《スカイピースってさ、俺あんま分からんけどさ、YouTubeのなかで一番おもんない人らちゃうの?》
《(太田博久の妻でモデルの近藤千尋に対し)「おもんない芸人の嫁! おもんない芸人の嫁!」》
結成16年以上の漫才師による大会、『THE SECOND』についても、
《まぁ、だって15年以内に成功してない人らのネタの大会やもんなそもそも。しゃあないかな、って感じちゃう? まぁまぁレベルは。いいんちゃう?》という調子でかなり辛辣な物言いが目立つ。
ネットユーザーからは、
《粗品は信者から肯定されて気持ちよくなってるだけ》
《さすがに調子乗りすぎ》
《離婚以降暴走してるなー》
といった声が上がるなど、風当たりは強い。
「特に笑いの落としどころもなく感情のままにディスってるので、正直擁護しきれないというか、したくないですね(苦笑)。
M-1で優勝してR-1でも王者になってるくらいなので、芸人としての実力はあるはずなんですけどね。このまま暴走が止まらなくて自滅してしまうようなことにならないか、逆に心配ですよ」(テレビ局員)
お笑い第七世代の影が…
そもそも霜降り明星は『お笑い第七世代』の中心的存在で、四千頭身、ハナコ、宮下草薙、ぺこぱらとともに2019年ごろから脚光を浴びていたが、「そういえば『お笑い第七世代』ってどうなった?」というほど彼らは影が薄くなっている。
四千頭身・後藤拓実は、以前に比べ仕事が減り、タワーマンションから引っ越したことをカミングアウト。収入が家賃を下回るという苦しい状況に陥っていた。また“誰も傷つけない”スタイルの笑いで人気を博したぺこぱは、2023年に入りレギュラー番組の終了ラッシュに見舞われている。
さらに、「2023上半期タレント<関東・関西>番組出演本数ランキング」(ニホンモニター株式会社と株式会社ワイヤーアクションの共同調査)でも、第七世代は伸び悩み、ランクインはほとんどなし。一方で上位にはバナナマンやハライチ、麒麟川島明、チョコレートプラネット、オードリー、かまいたち、千鳥といった先輩芸人が名を連ねている状況だ。
第七世代の芸人が置かれている現状について、ある放送作家はこう語る。
「今は第七世代よりも第五や第六などの少し上の世代の芸人が何かと重宝されています。“平場のトーク”などともいわれますが、ひな壇やロケでのアドリブ力は一朝一夕に身に付くものではなく、経験がモノをいいます」
この作家によると、2006年の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で放送された『baseよしもと芸人』が象徴的だという。
「笑い飯、麒麟、千鳥、とろサーモンという今バリバリの実力派として鳴らす芸人達が出演した会です。16年後の昨年6月に同じく『アメトーーク!』で放送された『baseよしもと芸人、その後…』では同じメンバーで2006年の『baseよしもと芸人』を振り返ったのですが、驚くほどトークが硬く荒削りでかつ、下ネタなど汚い題材が多く、一同苦笑していました。このメンツでさえ、若手の頃はトークができなかったんだなと驚かされる会でした。やっぱり経験なんですね」
第七世代はいわゆる“中堅の壁”に阻まれているとも言えるだろう。
四千頭身後藤が再びタワマンに返り咲き、粗品は一皮剥け、今走っている“痛烈ディス芸“を笑って反省会する日は来るのだろうか。