珍しい米の「2ドル札」、その価値がとんでもないほど上昇!
今日の米国ではあまり流通していない2ドル札。日本円でわずか300円ほどに相当する紙幣ですが、いまではその価値が5000ドル(約75万円※)近くもあるというのです。
※1ドル=約151円で換算(2023年11月10日現在)
米財務省は1900年代前半に2ドル札を普及させようと、1917年までほぼ毎年発行されてきました。しかし、現金で使いにくい金額だったためか、あまり広まらなかったそう。そのため、政府はしばらく2ドル札の新規発行を行っていませんでした。その結果、現在の米国では、2ドル札はまったく使われていないわけではないものの、なかなかお目にかかることのない存在になっています。
2017年に流通した2ドル札は12億枚で、2022年は15億枚。米国全体で流通する貨幣の総額が541億ドル(2022年)とされているので、それと比べると2ドル札の流通量はごく一部であることが分かります。
そんな2ドル札の価値がぐんぐん上がっていると報じられています。例えば、2003年に発行された2ドル札は最近のオークションで2400ドルで落札され、その後4000ドルで転売されました。紙幣のオークション会社では、現在は6000ドル近くでも転売できる可能性があると推測しています。
また、ジョージ・ワシントンが描かれた現在の1ドル札が登場した1869年は、コレクターの間で「レインボー紙幣」と呼ばれており、同年の2ドル札は3000ドル以上で取り引きされていて、eBayに7999ドルで出品されているものもあるのだとか。
日本でも2000年に発行が開始した2000円札は、すっかり見かけなくなっています。2000円札は米国の2ドル札と同じように、将来何倍もの価値をもたらすことになるかもしれませんね。
【主な参考記事】
CBS News. Have a $2 bill lying around? It could be worth thousands. November 7 2023