Amazonの共同創設者兼会長であるジェフ・ベゾス氏により設立された宇宙企業のBlue Originが、月面貨物着陸船のBlue Moon Mark 1のモックアップを発表しました。このBlue Moon Mark 1はNASAの有人月面探査計画であるアルテミス計画のために設計されたものです。

Blue Moon Mark 1 Lunar Lander | Blue Origin

https://www.blueorigin.com/blue-moon/mark-1

Jeff Bezos shows off new Moon lander design for NASA | Ars Technica

https://arstechnica.com/space/2023/10/jeff-bezos-shows-off-new-moon-lander-design-for-nasa/

Blue Moonのデザインは2019年5月に発表されました。

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そして、今回発表されたBlue Moon Mark 1のモックアップがこれ。本来は有人探査船ですが、モックアップなので無人の実物大模型です。デザインは2019年に発表されたモデルから大きく変わっているのがわかります。Blue Moon Mark 1の打ち上げは、Blue Originが開発する直径7mの大型ロケット「ニューグレン」で行われる予定です。



NASAのビル・ネルソン長官はXで、Blue Moon Mark 1のモックアップ前で笑顔を浮かべるベゾス氏とのツーショットを公開しています。



Blue Originは「Blue Moon Mark 1は月面に停留可能な単発の月貨物着陸機で、安全で信頼性が高く、手頃な価格で月環境へのアクセスを提供します。Mark 1は直径7mのニューグレンのフェアリングを活用して貨物輸送を提供し、月面のどこにでも最大3トンを輸送します」と公式サイトで述べています。

Blue Originの月面輸送担当シニアヴァイスプレジデントであるジョン・クルリス氏は、「私たちは、昼夜を問わず月への着陸を世界的に可能にするために、Mark 1とMark 2の両方の着陸機を開発しています」とコメントしました。

Blue Originは、2029年に予定されている第5回有人月面探査計画(アルテミスV)での運用契約を34億ドル(約5000億円)でNASAと交わしています。このBlue Moon Mark 1はアルテミス計画で宇宙飛行士が月周回軌道と月面を往復する際に利用される予定で、アルテミスVは2029年〜2030年に行われる予定となっています。なお、2025年後半と2028年に予定されているアルテミスIIIとアルテミスIVでは、NASAは競合企業であるスペースXと契約済みです。

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