下落幅で1位となった木村拓哉

 キリン、日本航空、JCB――多くの企業が、ジャニーズタレントのCM起用を相次いで見送っている。「この異常事態を受け、緊急でCM契約料金を査定しました」というのは、大手広告代理店のキャスティング担当者だ。

「今回は、査定に大きな変動がありました。現在、来年度のCM契約についての検討が始まっています。そこで資料に使われるのが、この『査定表』です。

 ジャニーズタレントが今後 “復活” するかは、一般消費者からの信用回復次第ですが、今までの事務所の対応はうまくいっておらず、ジャニーズが “泥船状態” であることは間違いない。

 テレビ局員やクライアントは『人気のジャニタレは、今すぐ事務所を辞めて欲しい』という意見で一致しています」(同前)

 本誌は今回、大手広告代理店が、キャスティング担当ら専門家に調査したおもなタレントの「CM契約料金査定表」の最新版を入手した。

 逆風を最も強く受けたのは、木村拓哉だ。減額は最大の2500万円。「いまや “居残りジャニーズ” の旗頭。この値段でも新規依頼があるかは疑問」(広告代理店関係者・以下同)。

 嵐の櫻井翔は、木村に次ぐ2000万円減だ。

「キャスターを長く務めていたのに性加害事件については沈黙を続け批判を浴びた」

「日本ラグビー協会のアンバサダーに起用されても、ファンから疑問を呈されるほど人気がなくなっている」

 同じく嵐の二宮和也、松本潤も大幅ダウン。

「二宮は “連帯責任” で、同じ嵐の櫻井のあおりを受けたとの見方が強い」

「松本は “文春砲” で大河ドラマ撮影現場でのわがままぶりを告発され、さらにイメージが悪化している」

 一方の “辞めジャニ” たちはどうか。「ギリギリ間に合った」と担当者が語るのは、11月末での退所を発表した岡田准一だ。「本来ならジャニーズ事務所の主要タレント扱い。ギャラも大幅ダウンするはずが、現状維持でとどまった。退所してくれたので、今後もCM契約を続けても問題ない」と、胸をなでおろす。

 元SMAPの中居正広は、なんと2000万円プラス。こちらは「辞めジャニバブル」といえそうだ。

「体調不良で一時はギャラも下がっていたが、これで最盛期と同じCM1本1億円超えも見えてきた」

「新たに起用したいとの声が多く、整理が大変な状況」

 これまで、その起用にジャニーズ事務所への忖度が影響してきたとみられる「新しい地図」の香取慎吾、稲垣吾郎、草磲剛も、その重しが取れたことでプラスに。

「地上波テレビへの出演も増加する見込みで、今後はさらにギャラがアップする可能性がある」

 今回の性加害事件による影響がプラスに出たのが、非ジャニーズの「若手イケメン」たちだ。500万円アップで櫻井に並んだのは佐藤健。

「ドラマの主演をジャニタレと食い合ってきたが、今後は激増しそう」

「ジャニーズからファンが流れると予想されている」

 神木隆之介は「子役時代からの長いキャリア、朝ドラの好成績でギャラアップ」。吉沢亮は「彼の甘いマスクはジャニタレと被っていたが、“帝国崩壊” でイケメン好きが流れると予想」。両者とも500万円アップで15位につけた。

 新たな “イケメン枠” 争いで、勝者になるのはいったい誰か――。