住まいを探す際、学生時代の一人暮らしは学校の近く、社会人になったら職場の近くの物件を選ぶ人が多いのではないでしょうか。家族が増えれば子育てをしやすい場所など、ライフステージによって住まいに求める条件は変わります。それでは、仕事をリタイアしたとき、セカンドライフを送るならどのような場所が住むのに最適なのでしょうか。

70代の人には、資産になり老後の住居費負担が少ない持ち家が魅力?

出典:株式会社クロス・マーケティング「住まいに関する調査(2023年)意識編」

株式会社クロス・マーケティングが「住まいに関する調査(2023年)意識編」を実施。持ち家に対する意識について調べたところ、全年代の回答者の平均としては「老後の住宅費の負担が少ない」が最多で36%、次いで「ローンが終わりさえすればひとつの資産になる」が33%という結果に。「老後の住宅費の負担が少ない」に関しては特に60~70代が5割を超えました。また、70代は「リフォームで間取り変更や設備交換などを自由にできる」の割合が突出して高く36%を占めています。

出典:株式会社クロス・マーケティング「住まいに関する調査(2023年)意識編」

一方、賃貸住宅について全回答者を平均して最も多かったのが「引っ越しがしやすくてよい」で36%という結果に。一方70代の人は「持ち家のように自分の資産にはならない」と考える人が最も多く39%でした。高齢者は、毎月家賃を払い続けても家が資産にならない賃貸住宅で暮らし続ける選択に否定的な人が多いようです。

高齢時に住みたい場所は「治安」「交通利便性」「医療環境」がポイント

出典:株式会社クロス・マーケティング「住まいに関する調査(2023年)意識編」

将来的に、自分が高齢者になったときに住みたいのがどんなところか聞くと、20~30代は「治安のよい場所」、40~50代は「交通の利便性が良いところ」、60~70代は「医療環境が良いところ」が最多に。現在の年代によって、老後に求める環境に違いがあることが明らかになりました。

老後にどのようなところに住みたいか、今は漠然と考えている人が多いでしょう。実際にそのときが来たら、老後の住まいに求める条件は変わるかもしれません。どのような選択をしても対応できるように、今から貯蓄などの備えをしておきましょう。