爆発で大きく損傷した消防車(屏東県政府提供)

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(屏東中央社)南部・屏東県のゴルフ用品工場で起きた火災と爆発で、一時意識不明となっていた消防小隊長が23日、意識を取り戻した。県政府によれば、放水や消火器による消火活動を行う前に爆発に遭ったと話しているという。

消防小隊長によると、22日午後5時55分に現場に到着した際、工場側から化学物質の危険有害性情報が記載された安全データシートが渡され、粉末消火剤の使用が必要なことを確認。同59分に消火器を持ち建物内に入ったが、火の勢いが強く、煙が充満していたため、現場の指揮者が即時避難を命じた直後、爆発があったという。

県消防局の鄭建徳秘書は、爆発が起きた場所はゴルフボールの生産ラインだとの見方を示し、ゴムや薬剤、塗料などの可燃性物質が多くあったと語った。

爆発後の現場の空撮画像からは、工場の屋根の一部が吹き飛び、駆け付けた消防車1台も大きく損傷しているのが確認できる。

死者は消防隊員3人を含む6人となり、依然4人の安否が分かっていない。県政府が午後2時に発表した資料によると、病院で治療を受けた人は105人に達したという。

(編集:齊藤啓介)