外壁塗装の平均相場は？安く抑えるコツや依頼する際の注意点なども解説

2023年8月22日 19時0分

外壁塗装を依頼したいと考えながらも、費用がいくらかかるのか気になっている人もいるかもしれません。実際に外壁塗装の平均相場はどのくらいなのでしょうか。今回は、外壁塗装の平均相場、費用を安く抑えるコツ、業者へ依頼する際の注意点などを解説します。

外壁塗装の平均相場は？

外壁塗装の費用は塗装面積によって変わってくるものの、一般的な30坪程度の戸建て住宅の場合、60～100万円くらいが相場となります。そのほか、坪数に応じた塗装面積と平均相場は以下です。

坪数

塗装面積

平均相場

20坪

約79平方メートル

約40～90万円

30坪

約119平方メートル

約60～100万円

40坪

約158平方メートル

約80～130万円

50坪

約198平方メートル

約90～160万円

60坪

約238平方メートル

約120～200万円

※時期や年代により相場は大きく変動します。

さらに、屋根の塗り替えもする場合、費用相場は30坪で80～120万円くらいになります。外壁と屋根の塗装を同じタイミングで行うことにより、足場の設置が一度だけで済むため、費用の節約につながるというメリットがあります。

外壁塗装はDIYで行うこともできます。DIYで外壁塗装をする場合は、業者へ依頼するよりも費用を安く抑えられることがメリットです。平均相場は足場や塗料、道具などの費用を合わせると総額で20～50万円くらいが目安になります。

ただし、高所で作業をする場合は、安全面に十分な注意が必要です。また、素人が塗装をすると色むらができたり、イメージが違ったりすることもあります。失敗して再塗装が必要になるケースもあるため、外壁塗装に慣れていない場合は業者へ依頼したほうがよいでしょう。

外壁塗装の価格はどう決まる？

塗装費用の価格は、塗装面積以外にも塗料の種類や足場を組む面積、人件費などによって変わってきます。

例えば、外壁塗装の塗料には以下のような種類があります。各外壁塗装業者の費用を調べたところ、それぞれの特徴と1平方メートルあたりの費用、耐用年数は次のとおりです。※2022年時点

塗料の種類

特徴

1平方メートルあたりの費用

耐用年数

アクリル塗料

・低価格

・耐用年数が短い

1,000～1,800円

3～8年

ウレタン塗料

・塗る場所や形状を選ばない

・比較的価格が安い

1,400～2,500円

5～10年

シリコン塗料

・製品によって価格に差がある

・耐用年数が比較的長い

1,800～3,500円

7～15年

ラジカル塗料

・耐用年数が比較的長い

・汚れにくい

2,200～4,000円

8～16年

ナノテクノロジー塗料

・石油由来の原料を削減

・汚れにくい

・マットな仕上がり

2,400～4,500

10～15年

無機塗料

・価格が高い

・対候性・耐久性に優れている

・汚れにくい

3,500～5,500円

10～25年

フッ素塗料

・価格が高い

・耐用年数が長い

3,000～5,000円

12～20年

上記の塗料の費用以外にも、外壁塗装をする際、作業員の安全管理や、高所で作業するための足場を組む費用や職人や作業量などによって相場も変わってきます。

外壁塗装の費用を安く抑えるには？

外壁塗装の費用を安くするにはどうすればいいのでしょうか。閑散期の依頼、助成金などの活用、複数の業者からの相見積もりの3つがあるので解説します。

閑散期に依頼する

業者の閑散期に依頼することで、通常よりも費用を抑えられる可能性があります。春（4～5月）や秋（9～10月）は空気が乾燥しているため、外壁塗装に適した時期ですが、繁忙期のため予約が取りづらいことが難点です。

一方、梅雨の時期（6～7月）や冬（12～3月）は依頼を避ける人が多いため、閑散期で予約が取りやすく、優良業者でも思わぬ割引をしてもらえることがあるでしょう。

助成金や補助金、火災保険などを活用する

外壁塗装の補助金を受けられる主な自治体は以下のとおりです。

・滋賀県多賀町：多賀町住宅リフォーム促進事業補助金

・新潟県上越市：空き家定住促進利活用補助

ただし、自治体によって対象者や対象経費などの条件が異なります。予算がなくなり次第終了するケースもあるため、各自治体のホームページで確認しましょう。

また、台風や大雨など災害による修復の場合は、火災保険が適用されるケースがあります。経年劣化は対象になりませんが、災害で外壁に損害を受けた場合は確認してみてください。

助成金や補助金、火災保険などが適用されるかどうかに関しては、業者に相談してみてもよいでしょう。

相見積もりや口コミを参考にする

見積もりの金額が適正なのかを見極めるためには、複数の業者（3～4社）から相見積もりを取ることが大切です。同じ条件で見積もりを出してもらい、金額を比較したうえで決めましょう。

ただし、金額だけで決めるのではなく、見積もりの内容や担当者の対応などから、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。インターネットで「業者名口コミ」などと検索すると、評価や口コミを閲覧できる可能性があります。複数の評価や口コミを参考にして、信頼できる業者かどうかを判断するのもよいでしょう。

外壁塗装を依頼する際の注意点

外壁塗装を依頼する際は、大幅な値引きと追加費用の発生に注意してください。それぞれ解説します。

大幅値引きに注意する

値引きをしたように見せかけて、最初に提示した見積もり金額が割高になっていることがあります。その場合、結果的に値引き後の金額が相場価格になるケースもあるようです。「今だけ〇〇％値引きキャンペーン」のような響きは魅力的に聞こえるかもしれませんが、値引き幅に惑わされてすぐに契約しないように注意しましょう。

前述したように複数の業者から相見積もりを取ったうえで、見積もりの内容と価格が適正なのかを冷静に見極めることが大切です。