【連載】「NARUTO THE LIVE」開催記念アーティストインタビュー 第5回目：CHiCO――葛藤やストーリーに寄り添う、ボルトを想って作った「我武者羅」

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連れ去られたナルトを追いかけたボルト、サラダ、ミツキ、カワキが新世代による“新生第七班”を結成する、という長年彼らを見守り続けたファンにとって胸の熱いフォーマンセルを目撃した『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の第206話「新生第七班」のタイミングで物語の潮目を変えるように、それまでのいきものがかり「BAKU」から切り替わったOPテーマ。“読める結末なんかは興味ない”と力強い歌声と加速するギターリフで響いたCHiCO with HoneyWorksの「我武者羅」。絆の強まりを予告するようなその歌を届けたCHiCOが、「NARUTO THE LIVE」に向けた想いを語る。

INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち

小学生の頃はナルトごっこでおもちゃの忍具を持って走り回っていたCHiCO

――アニメ放送20周年を迎えた『NARUTO-ナルト-』（以下、NARUTO）です。2014年にデビューされたCHiCOさんよりも“デビュー”の先輩でもある『NARUTO』へ、CHiCOさんからメッセージをお願いします。

CHiCO　子供の頃からアニメを観ていて、ナルトたちと一緒に成長してきたと言っても過言ではないくらいなので、これほどの月日が流れていたことがとても感慨深いです。大好きな『NARUTO』が長く愛されて、20周年に立ち会えたことが嬉しいです。あらためて、20周年おめでとうございます！

CHiCO

――そんな『NARUTO』という作品とCHiCOさんが初めてタッグを組まれたのは2021年のことでした。タイアップでタッグを組む以前にはどのような印象をお持ちでしたか？

CHiCO　小学生の頃、『NARUTO』ごっこをしてゴム製のクナイや手裏剣を持って走り回っていたようなときからの身近な存在の作品でした。そして、今では日本だけでなく世界中に愛されている作品だなという印象です。ナルトが成長するにつれて仲間たちに愛されていくように、『NARUTO』も日本を飛び出して世界中の人に愛されていて、1人のファンとしてとても嬉しいです！

――『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』（以下、BORUTO）の主題歌「我武者羅」で初めて『NARUTO』シリーズに参加。ずっとご覧になってきた、“一緒に成長してきた”というナルトの息子・ボルトの物語に向けて制作された「我武者羅」ですが、デビューから７年を経て『NARUTO』シリーズと関わられたときには、どのような想いがありましたか？

CHiCO　歌手になる夢を志していたときから、いつか大好きな『NARUTO』に関われたらいいなとずっと思っていました。それが「我武者羅」で叶ってとても嬉しかったです！ナルトからボルトに物語が受け継がれて、私も絶対に良い歌を届けるぞ！と気合いが入っていました。

ナルトとは違う世代で、父とは違う悩みを持つボルトを想って作った「我武者羅」

――2014年にアニメ『アオハライド』のOPテーマ「世界は恋に落ちている」で初めてアニメの主題歌を歌われたCHiCOさん。CHiCOさんのアニメソングの代表格ともいえる『銀魂』をはじめ、これまでも数多くのアニメ作品とタッグを組まれてこられましたが、『BORUTO』だからこそ、ひときわ感じたことや『NARUTO』のシリーズの楽曲だからこそ意識したことはありましたか？

CHiCO　『BORUTO』のOPテーマである「我武者羅」のときには、もちろん私はナルトたちも大好きなのですが、主人公がボルトたちであることを意識して歌いました。ナルトたちとは違う時代に生まれて、違う（世代だ）からこその悩みを抱えている。そういった心の中の葛藤やこれから待ち受けるたくさんのストーリーに寄り添っていきたいなと思っていました。



――そんな『NARUTO』『BORUTO』で好きなキャラクターを教えてください。

CHiCO　『NARUTO』ではシカマルとテマリ、『BORUTO』ではサラダです。めんどくせーって言いながらも頭では色んなこと考えていてすごく仲間思いなシカマル。そんなシカマルのお尻を叩いて支えるアネゴ肌なテマリ。そしてなんだかんだ世話焼きで、サスケとサクラをパパ、ママって呼ぶかわいい所があるサラダ。サラダが写輪眼を開眼したとき、感動で泣きました。

――アニメ化20周年という長い期間の中での、思い出深いシーンやエピソードを教えてください。

CHiCO　たくさんあって紹介しきれませんが……ナルトがミナト、クシナに心の中で出会えたシーンは読んでいるこちらまで心が救われました。2人の親の愛があってナルトが生まれたということが本人にちゃんと伝わったところは誰もが待ち望んだシーンだと思います。

――そして、アニメ20周年を祝して『NARUTO』の物語を彩ってきた様々なアーティストが集結してのライブである「NARUTO THE LIVE」。ご出演の日へ向けての意気込みをお聞かせください。

CHiCO　当時、テレビで聞いていたあの楽曲たちが幕張メッセで聴けるなんてとても贅沢！そして、そんな豪華なアーティストの方々と同じステージに立てる喜び！今回はCHiCO with HoneyWorksではなく「CHiCO」として出演しますが、変わらない全力の「我武者羅」をお届けします！

――「NARUTO THE LIVE」を楽しみにしている皆さんへ、メッセージをお願いします。

CHiCO　私は両日出演させていただきます。『NARUTO』愛全開で、余すことなく「NARUTO THE LIVE」を一緒に楽しみましょう！

――本連載はリレー形式です。次回掲載アーティストは「またね」で『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のオープニングを担当されたハンブレッダーズさん。楽曲の感想とハンブレッダーズさんへのメッセージをお願いします。

CHiCO　ボルトとカワキの、仲間であり、兄弟であり、家族である。「またね」はそんな２人の距離感、関係性を感じる楽曲ですごく大好きです。ライブパフォーマンスもかっこいいんだろうなぁと、お客さんと同じくらいワクワクしてます！当日はよろしくお願いします！

●ライブ情報

アニメ『NARUTO-ナルト-』20周年記念

NARUTO THE LIVE

日時：

9月2日(土) 15:00開場 / 16:00開演

9月3日(日) 14:00開場 / 15:00開演

※開場・開演時間は変更となる可能性がござます。予めご了承ください

会場：幕張メッセ イベントホール

出演アーティスト：

9月2日（土）出演：いきものがかり／KANA-BOON／CHiCO／ハンブレッダーズ／FLOW

9月3日（日）出演：Anly／ORANGE RANGE／KANA-BOON／CHiCO／FLOW

チケット：SOLD OUT（※一部のプレイガイドにてリセール実施中）