外国人には不満? 「ジャパン・レール・パス」10/1より値上げ 「のぞみ」OKの詳細は
7割が利用しない、の声も!?
「絶対に利用しない」「たぶん利用しない」7割
新幹線(画像:写真AC)。
JRグループは2023年7月26日(水)、訪日外国人のみ購入できる「ジャパン・レール・パス」について、その価格改定を日本時間10月1日(日)午前4時に行うと発表しました。パスはJR各社の鉄道や路線バス、宮島フェリーなどが乗り降り自由となるほか、新幹線や特急列車も利用できます。
値段は、例えば普通車用7日間(大人)をJR指定販売店で購入する場合、現行の2万9650円から5万円になります。また同日より、「ジャパン・レール・パス専用 のぞみ・みずほ利用券」が発売に。現行では乗車できない東海道新幹線および山陽新幹線の速達列車「のぞみ」「みずほ」へ、乗車前に利用券を追加購入することで乗車できるようになります。ただし「ジャパン・レール・パス」と同時に使用する場合にのみ有効で、乗車1回につき利用券1枚が必要です。
設定区間は東京・品川〜新大阪(4960円)、博多〜鹿児島中央(4500円)など。子どもの設定もあります。「ジャパン・レール・パス」でグリーン車用を購入していれば、「のぞみ」「みずほ」でもグリーン車の利用が可能です。有効期間は1日間です。
販売箇所は、全国の「みどりの窓口」や指定席券売機、旅行センターなど。ちなみに多言語メディアを展開するエクスポート・ジャパンが2023年5月に実施したアンケートでは、「ジャパン・レール・パス」の値上げに関して、外国人の7割以上が「絶対に利用しない」「たぶん利用しない」と回答したそう(有効回答数:1098)。値上げ後もパスを「利用する」と回答したのは、全体のわずか12%でした。
エクスポート・ジャパンは、「今後、インバウンドの利用手段として鉄道が敬遠されるかもしれない。ローカル線に乗る場合はその都度きっぷを買う傾向になり、飛行機や高速バスが通じていないマイナーな地域には、外国人旅行客が立ち寄ることが難しくなり、観光プロモーションを後退させてしまうのではないか」と分析しています。