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 トム・クルーズが主演を務める人気シリーズ『ミッション・インポッシブル』の最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(7月21日公開)のタイトルにある、“デッドレコニング”とはどんな意味なのか?

 デッドレコニングとは、航海用語で“推測航法”を意味する。航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のこと。つまり、本作はイーサンのこれまでの軌跡を辿る集大成の物語になることを意味している。

 脚本も手掛けたクリストファー・マッカリー監督は「航海術において“デッドレコニング”とは、最後に確認された位置情報のみに基づいて航路を計算することです。基本的には盲目的に航海していることになります。これはイーサンだけでなく、何人かの重要な登場人物へのメタファーとなっています」とイーサンだけでなく、ほかのキャラクターにも言えることだと明かした。

 本作には、シリーズ史上最も魅力的で複雑な悪役ガブリエル(イーサイ・モラレス)が新たに参戦する。マッカリー監督曰く、「ガブリエルはイーサンの過去に存在するキャラクターです。私たちが知るイーサン・ハントより前の過去です。二人は昔からお互いを知っており、今の二人を作り上げた過去の出来事を共有しています」とイーサンの過去がかかわってくるという本作において、重要な人物となりそうだ。

 さらに、イーサンと過去に何らかのかかわりを持っている人物として、第1作に登場したCIAエージェントのユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェーニー)が復活することも話題となっている。

 『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7弾となる本作は、スパイ組織IMF所属の腕利きエージェントであるイーサン・ハントが、人類を脅かす新兵器を追う。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』に続いてマッカリーが監督と脚本を担当。サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンらおなじみの面々が集結する。(今井優)