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証券会社のアカウント名をかたる悪質な広告がFacebookなどSNSを中心に現れている。みずほ証券は、公式アカウントがないにもかかわらず、ロゴなどを使った偽アカウントが登場。1万4000人のフォロワーがついている。

中には、女性アナウンサーのセクシー写真を合成したディープフェイクとみられる悪質な広告も。同社によると、6月ごろから確認しており、FBを運営するメタ社にも削除要請中だという。

同社はお知らせを公式サイトトップページの最上部に出して注意喚起しているものの、消しては現れる「いたちごっこ」の状態が続いている。広報担当者は「すべての削除には至らないこともあり、十分ご注意いただきたく存じます」とコメントしている。

●ポチッとしたら偽サイトに誘導される

広告には「5000円を増やすなら⚫️⚫️で増やします」などと投資を呼び込む文言と共に、「申し込む」ボタンが表示されている。同社によると、このボタンをクリックすると別のサイトに誘導されるという。「この偽サイトについてもドメインから特定できれば、テイクダウン(サイトの閉鎖)の対応をとっています」

自社でのモニタリング等に加え、顧客からの通報などによってSNS上の偽アカウントを発見した場合は削除を依頼しているが、削除に至らないケースもあるという。

「放置しておくわけにはいかないので、発見したものは削除依頼の対応をしています。今の段階では警察や弁護士に相談しておりませんが、今後の状況に応じて検討したい」(広報担当者)

FB上には、野村證券や大和証券など複数の同業者の偽アカウントとみられるものも確認できる。外国語の記述や写真が掲載されていることから、明らかに無関係だとわかるものだけでなく、公式サイトから写真を転載しているようなアカウントもある。

著名な会社名が公式ロゴとともに表示されていたとしても、必ずしも公式アカウントとは限らない。投稿内容などを細かく見て、だまされないように気をつけたい。