写真・時事通信

 6月16日、としまえん跡地に、映画『ハリー・ポッター』の世界を体験できる施設がオープンした。としまえんは2020年に閉園。その東京ドーム2個ぶんの敷地に建設されたのが「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京―メイキング・オブ・ハリー・ポッター」だ。

ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』などの人気シリーズ映画の製作過程を歩きながら体験できる「ウォークスルー型エンターテイメント施設」で、アジアでは初、世界でも英国に次いで2番めとなる施設だという。SNSには、

《今日オープンした豊島園跡地にできたハリポタ行きたすぎる 色々動画見たけど最高やん 年間ディズニーくらい行きそう》

《ハリポタのスタジオツアー今日からかー! 絶対行く》

 など、期待するファンの声が多数。だが一方では、こんな声も。

ハリー・ポッターランドの入場料は6300円もするのか。庶民には手が届かないな》

《ハリポタとしまえんのやつチケット6300円…うん、高い それならディズニー行く気がする》

《6300円もすんのか ならユニバでええやんてなるか》

《こう見ると万博安いな》

「スタジオツアーの料金は、大人(18歳以上)が6300円、中高生が5200円、子ども(4〜11歳)が3800円、3歳以下は無料です。チケット販売は公式サイトのみで、日時指定の予約制。かなりの人気になっており、16日15時現在、予約サイトにアクセスしにくい状態となっています。

 2025年開催の大阪・関西万博のチケットは、14日に大人7500円と決定しましたが、これにも『高すぎる』という声があります。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)はシーズンによって変動しますが、8600円から。東京ディズニーリゾート(TDL)も変動制で、7900円からとなっています」(経済担当記者)

 これらをみると、ハリポタの6300円はそれほど高くないような気もするが……。

「近年、『体験価値』の重要性が語られることが増えています。テーマパークだけでなく、映画やスポーツ、コンサートなども含め、実際にその場に足を運んで体験する、その対価としてお金を支払うということです。

 USJもTDLも、入場料を値上げしても来場者数が減らず、むしろ伸びているのは、その価格が『体験価値』に見合っているということです。

 一方、名古屋のレゴランド・ジャパンは、18歳までを子ども料金とし、料金を大幅に値下げします。2017年の開園直後から苦戦が伝えられていましたが、その影響と思われます」(同)

 最近はコンサートチケットも高騰している。2023年2月のレッド・ホット・チリ・ペッパーズの来日公演(東京ドームなど)は、S席が2万円。4月のエリック・クラプトン公演(日本武道館)も、S席2万円。しかし、ともにほぼソールドアウトの状態だった。

 体験価値に見合っていれば、決して高くはないということか――。