熊谷紗希がバイエルンからローマに移籍【写真:Getty Images】

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契約は2025年6月まで

 なでしこジャパン(日本女子代表)の主将DF熊谷紗希が、来季からイタリアのローマ女子チームに加入することが6月5日に正式発表された。

 熊谷は浦和レッズレディース所属時の2011年に女子ワールドカップ(W杯)の優勝にレギュラーセンターバックとして貢献。大会後にドイツのフランクフルトに移籍すると、2シーズンをプレーした後に女子最高峰のクラブとも呼ばれるフランスのリヨンへ移籍。UEFA女子チャンピオンズリーグ(CL)の5回優勝など21年までプレーすると、ここ2シーズンはドイツのバイエルン・ミュンヘンの女子チームでプレーして今季はリーグ優勝に貢献していた。

 先日、熊谷はバイエルンからの退団が発表されていたが、このたび新シーズンからのローマ移籍が発表された。ローマは熊谷との契約が2025年6月までだと発表した。

 熊谷はローマの公式サイトを通じて「ローマに加入できてとても嬉しく思うし、ここでプレーするのを楽しみにしている。私のことを本当に必要だと表現してくれたローマに感謝しているし、その信頼と期待に応えられるように全力を尽くしたい。そして、このクラブに新たな歴史を刻みたい」とコメントしている。

 ローマ女子部門のトップ、ベティ・バヴァニョーリ氏は熊谷獲得について「紗希が私たちのプロジェクトに参加したいと言ってくれたことを嬉しく、誇りに思う。サッカーで常に周りの模範となってきた彼女の資質は、私たちが成長している道のりの礎として貢献してくれるだろう」とした。

 ローマには同じくなでしこジャパンでプレーするDF南萌華が昨シーズンに浦和Lから移籍して在籍している。南はクラブ公式ツイッターで「ローマで待ってるよ」というメッセージをイタリア語で送っている。

 今季のローマはレギュラーシーズンを16勝2分の首位で終え、上位5チームで行われる優勝決定リーグも開幕5連勝で優勝。来季は欧州女子CLに出場する。夏にはなでしこジャパンの一員としてオーストラリアとニュージーランドで共催の女子W杯に出場する熊谷は、来季はイタリアに活躍の舞台を移して引き続き欧州最高峰の戦いを続けることになった。(FOOTBALL ZONE編集部)