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仕事や子育てなど、なにかと忙しい40代。暮らしに不要なものはできるだけ手放していきたいですよね。「固まった考えや習慣を手放すと想像以上にラクになりますよ」と話すのは、ライフオーガナイザーの高田舞子さん。今回は、40代の高田さんが手放したらラクになったこと4つを教えてもらいました。

40代で手放してよかったもの4つ

日々のなかで、なんだか使いにくいなぁと感じたり、整理したいなぁと思うことがあっても、なんとなく持ち続けたりやり続けたりして、その習慣に疑問を投げかけることはあまりありません。

ですが、そんな固定観念をふと手放せたときは本当にスッキリします。私が40代になり手放したものを4つあげてみました。

●1:水きりカゴ

水きりカゴはキッチンの必須アイテムでした。ですが、水気の多い場所にある道具には水アカや汚れがすぐに発生します。汚れに気づいても、掃除はいつも後回し。

気合いの必要な掃除にストレスを感じた私は、水きりカゴを「使わない」という選択肢を選びました。

洗い物は夫にも関係があることなので「試しになくしてみます」とひと言伝え、ひとまずカゴなし生活を1週間トライアル。洗い終わった食器は作業台に順に積み重ねてからふくことにしたので、台は一旦びしょ濡れになってしまいます。それでも不思議と気分は晴れやか!

洗った食器は水分をふき上げてマットの上に並べ乾燥させます。びしょ濡れになった作業台は、スクイージーで水分を取り除けばスッキリ。水きりカゴを使わなくても洗い物は問題なく行えましたし、ふき上げまでのルーティンが定着することで清潔を保ちやすくなりました。

難色を示すかと思ったのは骨折り損で、夫の関門も難なく突破。夫婦同意のもと、水きりカゴを手放してから2年。引っ越しを経て今も食洗器なし水きりカゴなしの生活ですが、ノンストレスです!

●2:来客用の布団

結婚すると「来客用の布団も要る」となぜか思っていました。ですが、両親が遊びに来るのは年に一度もありません。子の成長と共に収納スペースも手狭になっていくのに、たまにしか来ないお客様のための布団2セットが、限られた空間を占領していました。

もちろん、急な嘔吐や隔離就寝などを予想しての予備は必要ですが、2セット耳を揃えて保管しておく必要はないと考え方をシフト。必要なときはレンタル布団を利用するようになりました。

当時住んでいた地域では1泊1セット3,000円、1泊延長するごとに500円。自宅まで宅配と集荷に来てくれる、いわば布団の出前は2泊3日で3,500円(税別)でした。
季節にあわせたセット内容が組まれているので、季節ごとの寝具を持つ必要もありません。

収納だけでなく管理にも手のかかる寝具を1セット手放すだけでスッキリ! それ以来、来客用の布団を持つという概念はわが家にはありません。

●3:休眠中の銀行口座

職場によっては給料振替口座が決まっていたりしますよね。パートや派遣など職を変えながら働くことが多い場合、思った以上に保有していることがあります。

私自身、今までの歴代口座をなんとなく持ち越したまま。ふと「分散するのはなんのため?」と疑問に思い、今年に入り4つの口座を解約しました。

ゆうちょ銀行はひとつ解約(今はできませんが過去は複数の口座を開設できました)、大手銀行や過去のネット銀行などを解約し、預金利率のいい楽天銀行をメインに。

楽天銀行は店舗を持たないネット銀行ですが、コンビニや提携銀行で入出金もできますし、パソコンやスマホがあれば家にいながら振り込みも可能。なおかつ手数料もかかりません(条件は銀行により異なります)。
40代の今、ネット銀行でお金の管理ができている世代であれば、60代70代になっても問題なくできるはず。

銀行によっては、一定金額に満たない、且つ一定期間利用のない口座に関しては、口座管理料がかかります。解約が面倒だからと残金が少ないまま保有し続けるとかえって損をすることもあるかもしれませんよ。

「大手銀行が安心」というのは過去の話。名前にこだわらず、自分のライフスタイルに合った銀行を利用したいですね。

●4:ポイントカード

頻繁に利用しないお店でも、「おつくりしますか」と誘われると断れない人も多いのでは?

ですが、財布に使わないカードが増えると本当に必要な1枚を探すのにも時間がかかります。レジ前で財布の中を「あれ?」とバタバタと探して、挙句の果て財布の中身がバラバラと床に落ちたりして…。

私たちは「お得」という言葉に弱いです。でも、それは本当にお得でしょうか?

「200円で1ポイント」ならば1万円で50ポイント。その50ポイントを貯めるまでには、何度か通わなければなりません。もちろん、特売デーなどお得に貯められる日はありますが、「卵はあのスーパーで買う」「このスーパーは火曜日に行く」なんて縛りをつくるとストレスになります。

今日必要なものは、どこで買ってもいいじゃない。そう思うと途端にラクに。現在持っているスーパーのカードは2枚。ニトリやTポイント、Pontaポイントはアプリで管理し、パン屋など小売店のカードはお断りしています。

ポイントがいくらか残っていたとしても、たまにしか行かない雑貨屋や家具屋のカードを大事に持っていることもストレスに感じました。「いつか使うかもしれない」の「いつか」は来ない可能性のほうが高い。それらすべて、手放しました。

Edyやスタバのカードは残高を使いきってから、処分。TカードやPontaカードはスマホを更新した際に必要かもしれないので処分はせず、家の中で保管しています。

「お得」という言葉に振り回されず、管理できる量をスマートに持ちたいですね。

 

●「もったいない」から解放されよう

私たちの暮らしは、日々の積み重ねでできています。なにを使うかや、どんな順序で家事をするかといった、深く考えて決断しているわけではないことも、積み重ねると変えることが難しくなってしまいます。

なんでも手放せというわけではないですが、固まった考えや習慣こそ手放すと想像以上にラクになります。「それはない!」という選択肢であっても、ひとまずトライアル生活をしてみると、案外すんなり受け入れられるものです。

頭でっかちにならず、シンプルな暮らしを目指してひとつずつ見直してみてくださいね。