プレゼントでもらった財布や、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入したバッグ。ブランドものは丈夫で何年も使えますが、愛用しているがゆえに傷んでくることも。元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとして活躍する若松美穂さんが、革製品を「お直し」した体験について教えてくれました。

「お直し」してよかった!また使えるようになった革製品2つ

娘のバッグを塗り直してもらったお店「革彩都」さん。ほかにもお直しをお願いしてよかった品が2つあります。

【After】カルティエの裂けた財布が新品同様に

●1:壊れたカルティエの財布。直す前に品物をチェックして修理費用を教えてくれる

ひとつはカルティエの財布。若い頃、夫に買ってもらった思い出の品なのですが、壊れたのでしまいこんでいました。

当然カルティエで直すという方法もありますが、一部分だけ直すというわけにもいかず。糸がつながっていればその先まで直す必要があり、思ったよりも費用がかかります。
それに正直、この脇の部分にそこまで…という思いもありました。

一方で革彩都さんでは事前に修理価格を確認できるのがありがたかったです。荷物を送ると事前チェックし、どこまで直すのかLINEで聞いてくれます。「この価格なら出せる」という自分なりの適正価格でしたので、お直しをお願いしました。

この財布は、明らかに壊れている部分のほかに、反対側も「皮がはげています。直すと○○円になります」とお知らせが。考えて、そこは直さなくていいかな…とあきらめました。
片方だけのお直しをお願いし、その分、別のバッグを塗り直すことに。

●2:コーチのバッグ。塗り直してブランドの価値はなくなっても新品同様に

もうひとつはコーチのバッグ。大きさも色も、私には使い勝手がよく手離せないのです。
今のように大きなロゴがなくて、長財布が入る割にコンパクト。肩にかけることもできます。

後ろに広めのポケットがあり、スマホやちょっとしたものの出し入れも便利で使いやすい。

ただ時間と共に黒ずんできた部分があり、登場回数が減っていました。
迷いましたが、自分にとって価値があると思うものは大事にしたいなと。全体に塗り直したらブランドの価値はなくなりますが、新品同様になりました。

せっかく直ってきたので、秋色バッグを通年で使えるようにひと工夫。「FURLA(フルラ)」で、さまざまな色・模様のバッグ用スカーフがあるのを見つけました。

持ち手に巻いたり、写真のように結んでも。季節や洋服に合わせてバッグの雰囲気を変えるのも楽しみのひとつです。