暑さと湿気で疲れが出たり、バテやすいこの時季は、身近な食材を味方につけて体のメンテナンスをしましょう。優しい味わいに気持ちもゆるっとほぐれてきます。血糖値の上昇を抑えて、疲労回復効果や内臓脂肪を減らす効果もあるお酢を使ったレシピを、長谷川あかりさんに教えてもらいました。

お酢を使ったパプリカ酢どりとワカメのゴマ酢和え

お酢にはうれしい健康効果がたくさん。酢に含まれる酢酸には食後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあるほか、乳酸の分解を助けて疲れを軽減させる効果も。また、酢をコンスタントに摂取することで内臓脂肪の減少も期待できます。

酢は加熱前後で効果が変わらないため幅広い料理で実力を発揮します。毎日の主菜や副菜にお酢をプラスしましょう。

●パプリカ酢どり

疲れがたまったなと感じたときによくつくるひと皿。βカロテンが豊富なパプリカと酢の相乗効果で体が軽やかにリセットされます。

材料(4人分)

鶏モモ肉 2枚
パプリカ(赤) 1個
塩 少し
片栗粉 大さじ4
サラダ油 適量
A[だし汁1と1/2カップ 酢大さじ4 薄口しょうゆ、はちみつ各大さじ1 塩小さじ1/2]
B[片栗粉大さじ1と1/2 水大さじ3]

【つくり方】

(1) 鶏肉はひと口大に切って塩をふり、片栗粉をまんべんなくまぶす。パプリカは小さめの乱切りにする。

(2) フライパンにサラダ油小さじ1を強火で熱して(1)のパプリカをさっと炒め、火がとおったら取り出す。フライパンにサラダ油大さじ3をたして鶏肉を並べ、中火で揚げ焼きにして火をとおし、パプリカとともに器に盛る。

(3) 小鍋にAを入れて中火にかけ、ひと煮立ちしたら一度火を止める。よく混ぜたBの水溶き片栗粉を加え、再度中火にかける。混ぜながら軽く煮つめたら火を止め、(2)にかける。

[1人分371kcal]

 

<ポイント>

一度火を止めてから水溶き片栗粉を加えると、ダマになりにくい。うま味のあるだし汁と酢をたっぷり加えた甘酢は、塩分が少なめでもものたりなさがなく、穏やかな酸味で食べやすい。

●ワカメのゴマ酢あえ

酸味のあるコクが夏にうれしい味つけ。プリプリの刺身用ワカメはやみつきになるおいしさです。食物繊維もしっかりとれて、体の調子を整えます。

材料(4人分)

ワカメ(刺身用) 160g
A[練りゴマ(白)、酢各大さじ2 薄口しょうゆ大さじ1 砂糖小さじ2]

【つくり方】

(1) ボウルにAを合わせ、よく混ぜる。ワカメは食べやすく切る。

(2) Aのボウルに(1)のワカメを加え、よくあえる。

[1人分74kcal]

 

ESSE7月号の「長谷川あかりさんの体いたわりおかず」では、ほかにもサッとつくれておいしく体の不調を整えるレシピを紹介しています。