現在、金曜22時からオンエア中のドラマ『ペンティングトレイン−8時23分、明日 君と』(TBS系・金曜22時〜)。物語は折り返しを迎え、さらなる盛り上がりを見せています。ここでは、第6話の見どころを振り返ります。

『ペンティングトレイン』第6話で新たな希望が? 驚きのキャストも!

山田裕貴さん演じる美容師・萱島直哉らが乗車した電車が近未来に飛ばされてしまう…というストーリーの本作。

第6話では、さらに衝撃の事実が明らかになります。

地中に埋められている金髪の死体を見つけてしまった畑野(上白石萌歌さん)。6号車の人間に追われ、山の中を逃げ惑います。

そして、身を隠した船の中で見たのは、壊れている無線でSOSを送っている6号車のリーダー格・山本(荻原聖人)でした。そこで、金髪の男を殺したのは山本だということ、SOSを送っていると嘘をついていること、さらにどうしてこのような状況に陥ったのか、情報を得ることで、優位な立場を保っているという事実を知ります。

山本の秘密を知ってしまった畑野がすんなり返してもらえるはずもなく、船の中に監禁されてしまいます。山本としては自分の身を守るための術、6号車の乗客たちにとってリーダーは必要だった…知らぬ間に利害が一致したことでこのような事態になったのかもしれません。

畑野がいなくなったことをきっかけに、5号車と6号車の関係は悪化。6号車は5号車を襲撃します。こんな状況で戦い、傷を負えば、致命傷にだってなりかねません。ならば、本気で殺すつもりだったのか? どちらにしろ、もはや冷静な判断はできなくなっているのでしょう。

とくに6号車の人間は、山本をリーダーにすることで考えることまで手放していたのかもしれません。対し、5号車はそれぞれが考えることをやめず、ぶつかり合いながらも話し合うことを続けました。さらに、萱島や白浜(赤楚衛二さん)が警戒心を持っていたり、慎重だった、ということも違いとしてあるのかもしれません。

畑野が自力で逃げ出し、全員の前で山本の真実を暴いたことによって一旦はその場は収まります。でも、戦った事実は消えません。それぞれの心に暗い影を落とさなければよいのですが…。

●3人の関係性にも大きな変化が…

そして気になるのは、萱島と白浜、畑野の関係。戻ってきた畑野に対して、萱島は安堵します。心配でたまらなかった気持ち、戻ってきてうれしい、という気持ちを抑え込み、畑野の靴紐を結び直してあげます。本当は抱きしめたかったはず。

しかし、萱島は畑野が白浜に想いを寄せていることを知っています。抱きしめれば畑野にいやな思いをさせるであろうこと、人の恋心に鈍そうな白浜を誤解させてしまう可能性があること、そして自分はなににも期待しないと決めていることを考えて靴紐を結び直す、という行動で精いっぱいの「おかえり」を伝えます。切ない…。実際のところは、抱きしめるよりもよっぽど畑野の心には響いているようですが。

さらに、ラストは未来から元の時代に戻れるきっかけが現代でみつかりそうな予感も。キーになるのは6号車の乗客・加藤(井之脇海)と同じ大学の物理学教授・蓮見。演じるのは間宮祥太朗さんです。第6話にしてこのキャストの投入は、後半の展開に向けても期待が高まります。