流行りのインナーカラーやポイントカラー。大人の女性には少し派手?「40代50代でもおすすめですよ!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。今回は、50代の読者をモデルにインナーカラーについて教えてもらいました。

インナーカラー、ポイントカラー、アクセサリーカラー、イヤリングカラーの違い

さとゆみ:最近、大人女性にも人気のインナーカラーやポイントカラーについて教えてください。

八木ちゃん:インナーカラー、ポイントカラー、アクセサリーカラー、イヤリングカラーなど…。いろんないい方がありますね。

さとゆみ:それぞれ、どんなカラーの入れ方をいうのですか?

八木ちゃん:美容院によって、それぞれの用語の定義は多少違うかもしれませんが

・インナーカラー……表面ではなく、内側(インナー)にカラーリングを入れること

・ポイントカラー……全体ではなく、ポイントで違うカラーリングを入れること。ブリーチをしてから違う色みをのせる方法が一般的。内側に入れる場合も、表面に入れる場合もある

・アクセサリーカラー……これも、全体ではなくポイントで違うカラーを入れることですが、なかでもアクセサリーのようにアクセントになる色(彩度の高い色)が入っているケースを指すことが多い模様

・イヤリングカラー……ポイントカラーやアクセサリーカラーのなかでも、とくに耳後ろにポイントとなるカラーを入れる方法

こんな感じで考えられているように思います。

●色持ちがいいのは赤み系

さとゆみ:コロナで在宅勤務が増えたころから、こういった遊び心のあるカラーリングが増えましたよね。

八木ちゃん:とくに、インナーカラーは、悪目立ちすぎず、髪色に規定のある会社でもやりやすいという声をよく聞きます。
夏は、髪を結ぶ機会も多いので、まとめたときにチラッと見えるインナーカラー、いいですよね。

さとゆみ:こういうポイントカラーって、ブリーチをしてから入れることがほとんどですよね。色が落ちてくると、金髪っぽくなってしまうのが気になると思うのですが、どんな色みが色もちがいいのですか?

八木ちゃん:色もちの程度は人によって違うので、一概には言えないのですが、アッシュ系やグリーン系よりも、赤みのある色のほうが、色がもちやすい印象です。
というのも、日本人の髪色は、もともと赤みがあるんですよね。なので、赤みのある色は、それ以外の色に比べて色落ちしにくいと言われています。

●コツは目立たせるorさりげなくを伝えること

さとゆみ:こういったポイントカラーを入れるときのコツはどんなことですか?

八木ちゃん:しっかり目立たせたいか、それとも、さりげなくアクセントにしたいか。それを美容師に伝えると、失敗しにくいです。
派手なカラーリングをするのが不安な場合は、耳後ろなど、1か所だけに絞って色を入れてみるのもおすすめですよ。

さとゆみ:気に入ったら、徐々に範囲を広くしたり、いろんな場所に入れていくのもいいかもしれませんね。

八木ちゃん:大人女性にもおすすめですので、ぜひトライしてみてください。

 

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