明るく気持ちのいい家にするには、窓の計画がとても重要です。5年前にハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊住まいライターは、検討がたりなかったと後悔。夜になると外から体のシルエットが見える脱衣所、強烈な西日が入ってサウナ状態になるトイレ…とマイホームが残念なことに。詳しく語ります。

よく考えたはずなのに、住んでみると「後悔の窓」が!

筆者は、5年前にハウスメーカーで注文住宅を建てました。家づくりの際、意外と奥が深いと思ったのが窓でした。大きさや形状などさまざま。

検討を重ねて実現したわが家ですが、5年住んでみると、あのとき決めた窓のことで後悔することがあります。つけたことで後悔している場所と、つけなかったことで後悔している場所があるからです。理由と場所を詳しく紹介しましょう。

 

いちばん後悔しているのは脱衣所の窓

脱衣所にも窓を採用したわが家。脱衣所は北向きにあるので、日中でも日があまり入らない場所。そこで、大きめの窓をつけました。この窓があるおかげで、日中は明るさを確保できています。

わが家では脱衣所に洗濯機があるので、洗濯しているときも気持ちよくできています。しかし、この窓で後悔することに。

失敗したと感じる理由は、窓の位置です。脱衣所の窓の目の前が、お風呂から出てタオルで、体をふいたり着替えたりする場所になります。

すりガラスにしてありますが、夜間は思っていた以上にシルエットが外から見えてしまいます。そのため現在は、目隠しシートを貼って対策しています。

脱衣所に窓をつくるときは、外からの見え方にも注意しておくべきでした。

 

西日がきついトイレの窓もいらなかった

わが家には、1階と2階どちらにも、窓つきのトイレがあります。そして、1階のトイレには窓が不要でした。

1階のトイレの窓は西向き。西日が想像以上でした。

夏の午後はトイレのドアをあけるとまぶしくて、目をあけていられないほど。それにこの日差しのせいで、トイレの中がとても暑くなります。用をたしている短い時間でも、じんわり汗をかくほど。

紫外線の影響なのか、壁に取りつけてある樹脂製のリモコンは黄ばんできています。

トイレには換気扇もあります。ですから、窓をあけて風を通すということは、わざわざする必要がありません。わが家にとってこのトイレの窓は、デメリットがあるだけでなく、不必要な窓となっています。

昼間も暗い玄関。せめて採光できるドアにすべきだった

次は、つけなくて後悔している窓の話です。

間取りの関係もあり、玄関回りの壁には、窓を取りつけることができませんでした。その代わり、玄関の隣にあるシューズクローゼットに窓を設置しています。しかしこれだけでは、明るさが玄関までは届かず、昼間でも暗い玄関になっています。

朝の出発時はもちろん、昼間の帰宅時でもわざわざ玄関の照明をつける必要が。そのワンアクションが、ちょっとしたストレスになっています。

スリットつきの玄関ドアにするか、小さな窓をつけるかして、もう少し採光にこだわって玄関の間取りを考えればよかった…。そう、後悔しています。

 

洗面台の近くに窓があれば、気持ちが上がったはず

わが家の洗面台周辺には、窓がありません。ここも玄関と同じく、昼間でも暗い場所です。

洗面台のサイズが小さいことと、洗面台の隣に収納があることで、少し圧迫感のある空間となっています。

朝の準備のときは、洗面台の照明をつけてメイクをします。もし太陽の明るさを利用してメイクできるのなら、もっとお出かけ気分も上がるのでは、と思う毎日。

洗面台を使うのは、朝の準備だけでなく、日中も手洗いや掃除などで頻繁に使います。そのたびに照明をつけるのも手間だなと感じています。

 

朝日を感じる場所に窓があればよかった

家の中で、比較的長い時間を過ごすキッチン。朝起きて使用することも多いので、朝にキッチンが明るいと、1日を気持ちよくスタートできます。

キッチンには勝手口もあるので、わりと昼間は明るいのですが、朝日が入らないのが残念に感じています。

あとの祭りですが、朝日を感じる窓をつけることは可能でした。じつはキッチンの背面の壁は東側。ここにはカップボードとつり戸棚を設置しました。

もし、このつり戸棚とカップボードの間に窓をつくっていたら、ここから朝日が入り、さらにキッチンがお気に入りの空間になったかなと感じます。

なんとなく決めてしまうことも多い窓。実際に暮らしたときのことを考えて設置すれば、さらに快適な住まいへとなったでしょう。