東京と地方、どちらが幸福度が高い?

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 生活の拠点をどうするべきか……。「東京と地方、どちらで生活しよう」と迷っている人もいるのではないでしょうか。不動産メディア「幸せおうち計画」を運営するAZWAY(東京都豊島区)が「東京と地方住まいの幸福度」に関してアンケート調査を行い、その結果を発表しています。

 調査は、4月5日、10〜60代以上の女性363人と男性137人、計500人を対象にインターネットで実施。回答者の年齢は、10代が0.4%、20代が21.4%、30代が35.8%、40代が26.0%、50代が13.4%、60代以上が3.0%という割合でした。

 「仕事やお金を気にしなくていい場合、東京とそれ以外の地域どちらに住みたいか」と聞いたところ、東京在住の人のトップは「東京」で61.5%でした。続いて「地方都市」が23.1%、「東京以外の首都圏」が9.6%という結果でした。

 また、東京以外の地域の人のトップは「地方都市」で42.6%、2位は「東京」で22.5%、3位は「東京以外の首都圏」で19.9%でした。地方の人にとっては「東京」よりも「地方都市」の方が居住地として人気があることがわかりました。

 東京を除く関東エリアでは、1位が「東京以外の首都圏」が37.7%、2位が「東京」が25.5%、3位が「地方」で19.8%という結果で、東京在住の人と同様、自身の住んでいるエリアに満足していることも判明しました。

 調査では、東京在住の人に東京のメリット・デメリットについても聞いています。メリットでは「交通機関が便利なところ。公園や商業施設が多く遊びに困ることがないところ」(20代女性)、「仕事が見つかりやすく地方と比べると給与が高め」(50代女性)といった声が寄せられました。

 デメリットでは「富裕層が多く比べてしまうところ」(30代女性)、「食費など生活費が高くつきます。あと人と人とのつながりが希薄かもしれません」(50代男性)、「人が多いため疲れてしまったり、なんとなく時間に追われやすい気がするところ」(30代女性)といったコメントが寄せられたということです。

 一方で、地方在住者が考える東京のメリット・デメリットについても聞いています。メリットでは「流行を一番に体感できる、自動車を持たなくても徒歩や電車で日常生活もレジャーも楽しめる、プライベートに深く踏み込んでくるおせっかいな人が少ない」(30代女性)、「国内最高峰の学校や企業、インフラがあること。一流のものに触れる機会が多いこと」(40代男性)などの意見が集まりました。

 デメリットでは「空気が汚いこと。いつも時間に追われる感じがし、人も多く落ち着かないこと。ストレス社会にもまれて生きなければいけないこと」(20代女性)、「場所によっては治安が悪いこと。家賃や物価が高いこと」(20代女性)などの声が集まったということです。

「今住んでいる地域の幸せ度」についても質問したところ、東京在住の人とそれ以外の地域の人で幸せ度に大差はなく、3位が「90%くらい」、2位が「50%くらい」、1位が「70%くらい」という結果でした。

「交通の便が良く、遊ぶ場所が多い」東京と「自然が豊かで土地が広い」地方とでは住環境に大きな違いがありますが、幸せ度に差がないということがうかがえたということです。

 同社は調査結果を受け、「関東地方以外の地域に住んでいる人には、住みたいエリアとして『地方都市』が人気があることがわかりました。東京も2番目に人気がありますが、『家賃や物価が高く家計を圧迫すること』や『騒音』、『人の多さや関係の希薄さ』に不安があることがわかります」と説明しながら「引越しを決める前に、『これからの人生に自分が求めているのは何なのか』を一度考えてみるのもお勧めです」とコメントしています。