食料品が値上がりしている昨今、冷凍食品を上手に取り入れることで節約効果も。とはいえ、冷食を買うならスーパーとコンビニのどっちがおトクなのでしょうか? お金のプロが調べました。

冷凍食品を安く買うなら「スーパー」VS「コンビニ」、どっちがおトク?

ここでは、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんにお話を伺いました。

●「スーパー」と「コンビニ」で売っている冷凍食品の値段の比較

「コンビニの商品は割高」というイメージが一般的にありますが、スーパーとコンビニで売っている冷凍食品の値段を比較してみると、上の表のように、コンビニの方がお買い得という想定外の結果に。

その理由は、コンビニで売っている冷凍食品は、そのコンビニのPB商品(※1)だから。PB商品の多くはスーパーで売っているNB商品(※2)よりも割安です。

1 PB商品…PBとはプライベートブランドのこと。小売店・卸売業者などの非メーカーが企画し、独自のブランドで販売する商品

2 NB商品…NBとはナショナルブランドの意。メーカーが商品をつくり広告宣伝まで行い、全国規模で販売されるため認知度が高いのが特徴

●使いきりサイズの少量パックならコンビニのPB商品の方がおトク!

ただし、今回は、コンビニの冷凍食品は小容量パックで販売されているため、スーパーで売っている冷凍食品も容量が少なめなものを比較対象としています。スーパーで売っている大容量パックと比較した場合には、コンビニの冷凍食品の方が割高となる場合も。

家族の人数が多い、食べ盛りの子どもがいるなどで冷凍食品の消費量が多い家庭では大容量パックの方がおトクですが、消費量が少ない場合は小容量パックの方がおトク。

また、冷凍食品にも賞味期限があり、冷凍期間が長くなると味が落ちます。小容量で食べきりサイズのコンビニの冷凍食品の方がおいしく食べられて、おトクと言えるかもしれません。