現在、金曜22時からオンエア中のドラマ『ペンティングトレイン−8時23分、明日 君と』(TBS系・金曜22時〜)。物語は急展開を迎え、ますます盛り上がっています。ここでは、第5話の見どころを振り返ります。

『ペンティングトレイン』第5話の見どころ。明かされた真実と深まる謎

山田裕貴さん演じる美容師・萱島直哉らが乗車した電車が近未来に飛ばされてしまう…というストーリーの本作。

第5話では、萱島たちが乗っていた5号車以外に、6号車も近未来に飛ばされていたことが発覚します。しかし、萱島たちは6号車に警戒心を抱いているようで…。

●新たな登場人物から語られた衝撃の真実

自分たち以外に人間がいる、ということに衝撃を隠せない萱島たち。6号車では山本俊介(荻原聖人さん)がリーダーとしてみんなを引っ張っています。そして驚くのが、6号車での生活環境が整っていること。風呂があり、調理場があり、トイレがある。リーダーが違うと文化も変わってくるのでしょうか…。振り返ってみれば、5号車では山本のような「大人」はふさぎ込んだり、自分本位な行動をしていましたよね、と思い出します。

さらに、山本の口から語られたのは一体、地球になにが起こったのかということ。山本は、奇跡的につながった無線からある情報を手に入れていました。2026年に地球に隕石が落ち、人類の多くが死んでしまったというのです。また、山本は2023年に戻る方法もあるとし、過去に戻り、隕石落下を防ぐのは自分たちの使命なのではないか、と提案します。

正義感の強い白浜(赤楚衛二さん)などは自分のやるべきことが見つけられたのではないか、と考えますが、萱島は否定的。そもそも、過去に戻れるとは思っていません。また、ネイリストの玲奈(古川琴音さん)は過去に戻ってもいいことなんてない、今を生きるんだ、と言います。

不可抗力で未来へと飛ばされた彼ら。どうしても過去に戻りたい人、今は辛いけれど、過去には帰りたくない。それぞれの抱える過去が、「今」の心情を作り出します。萱島の場合はこれまでに期待して裏切られたときのことを振り返り、その辛さを吐露。帰りたい、でも帰れるかもしれない、と期待をして裏切られたときの痛みを知っています。だから自分の心を守るために予防線を張っているのかもしれません。

●5話ラストで、畑野が見つけた恐ろしいもの

そして、6号車の面々の本音も見えません。5話ラストでは畑野(上白石萌歌さん)と玲奈が地中に埋められている金髪の死体を見つけます。さらに、6号車の乗客たちに追いかけられ、逃げ遅れた畑野は絶体絶命の状況に。信用できそうな山本もなにか企んでいるようにしか見えません。

さらに、萱島と、白浜、畑野の関係も複雑化。白浜に好きな人がいることを知り、落ち込む畑野。そんな畑野への想いを自覚し始めるものの、その気持ちを否定しようとする萱島。限界の状況で一緒に過ごしているからこそ生まれる想いもありますが、3人の今後の関係からも目が離せません。