『おかあさんといっしょ』で“だいすけお兄さん”として人気を博した横山だいすけさん。今年4月、体操のお兄さんを卒業した福尾誠さんとともにファミリーミュージカル「世界迷作劇場2023〜24」で全国を回ります。おふたりの意気込みを伺いました。

「世界迷作劇場」でW主演!横山だいすけさん&福尾誠さんが語るミュージカルの意気込み・暮らしのこと

圧倒的な人気で、「おかあさんといっしょ」歌のお兄さん最長在任記録を打ち立てた、横山だいすけさん。2017年より続けているファミリーミュージカル「世界迷作劇場」シリーズですが、今年はなんと、体操のお兄さんを卒業したばかりの福尾誠さんとともに新作「アラビアンナイト」を引っ提げ、全国50か所を駆け巡ります!

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●初舞台のまことお兄さんにアドバイス

――お互いを「だいすけさん」「まこ」と呼び合うお二人。初対面は、「おかあさんといっしょ」の60周年記念コンサートだったそうですね。

福尾誠さん(以下、まこと):だいすけさんはとにかく優しくて。僕はそのとき、まだ体操のお兄さん一年目で、舞台の経験はほぼ初めて。このとおり、普段モゴモゴしたしゃべり方なんで、セリフが立たなくて悩んでいたら、だいすけさんが声の出し方を教えてくれたんです。

横山だいすけさん(以下、だいすけ):そんなこともあったね。まこは最初から親しみやすくて親せきの子みたいで。舞台が初と聞いて、大丈夫かな、大丈夫かな、って僕がソワソワしちゃって。でも番組に出演していた4年のうちに、どんどん魅力的にきらきら輝いていって…、その姿を一視聴者として応援していました。

――今年3月に福尾さんは「おかあさんといっしょ」を卒業。横山さん、先に卒業した先輩として、なにかアドバイスはありますか。

だいすけ:きっとまこもこれからそうなると思うんですが、僕は卒業後、「子育てを助けられました」って親御さんにお礼を言ってもらえることがあって。やっぱり歌のお兄さんだったことは僕の人生の宝物です。でもその先の人生の方が長いから、この先、どれだけ自分が楽しめる瞬間をつくり出せるかも大切なんですよね。選択肢は無限にある。まこにとって、この『迷作劇場』がいいチャレンジになったらうれしいです。

まこと:(コクコクと胸に刻むようにうなずく)

●コロナ禍で我慢していた子どもたちへ

――「ピーターパン」「桃太郎」などの名作童話をおもしろおかしくアレンジした本シリーズは、じつはコロナ禍による休止を経て、3年ぶりの新作上演。どんな思いがありますか。

だいすけ:この3年、子どもたちはなかなか生の音楽やダンスに触れる機会がありませんでした。劇場でしか味わえないものを届けたい。ミュージカルって総合芸術。歌に踊り、物語があって、セットもすごいし、照明だってきらびやか。魅力がそこかしこに散りばめられているんです。よく、「うちの子にはまだ難しいかも」という心配の声を聞くのですが、子どもは本能で感じ取るのでまずは連れていってみて反応を見てほしいな。「こんなに成長してたんだ」「こんなところに興味があったんだ」って気づくきっかけになりますよ。

まこと:名作を知るきっかけにもなりますよね。だいすけさんがシンドバッド、僕がアラジンを演じるのですが、ポスター撮影で衣装を着たら、ムクムクとイメージが湧いてきて、なりきってやるぞと燃えています。

だいすけ:小さな子どもも飽きずに楽しめるように、前半はミュージカル、後半はコンサートパートとなっています。体操だけじゃない、まことお兄さんの新たな一面も僕は期待しています!(と、福尾さんをチラリ)

まこと:はい! だいすけさんにアドバイスをたくさんもらって、声を張ってがんばります!

●特売情報をチェックして賢く料理!?

――5月の大阪公演を皮切りに、2024年2月まで全国50か所を回るという本公演。なかなかおうち時間がなさそうですが…。

だいすけ:その分、家にいるときは家事をがんばっています。僕、昔、研修施設で何百枚っていうお皿を「うりゃああああ!」って洗うバイトをしてたんです。うちでも食洗機なしで、いかにちゃちゃっと洗うかチャレンジするのが楽しい。あとは、料理も結構好き。チラシの特売情報をチェックして、スーパーに行って、これとこれが安いから今日はあれをつくって、明日は残った食材で…って、なんかすいません、所帯じみた回答で(笑)

――いえいえ、ESSE的には100点満点の回答です! 一方、福尾さんの好きな家事は?

まこと:僕は掃除が好きですね。理由はシンプルで、やったらやった分だけ結果が見えるから。とくにお風呂掃除は小学校の頃から僕の担当。毎回排水口まできれいにしますよ。僕、お風呂が大好きなんです。音楽を聴きながら二時間くらい入ることも。もし魔法のランプがあったら、魔法のじゅうたんじゃなくて湯船に浸かったまま空を飛びたいですね。追いだき機能つきで(笑)。

だいすけ:僕は宇宙に行って、宇宙人とおしゃべりしたいな〜。宇宙人語も話せるようにしてもらって。

まこと:あ、それは願い事二個になっちゃうので、ダメです。

だいすけ:え〜、そこは交渉でなんとか!

――では最近ハマっていることは?

だいすけ:最近引っ越ししたんですよ。今までの家とはインテリアの雰囲気を変えたくて、あれこれ家具を検索するのにハマってます。今探しているのはハンガーラック。洋服が好きなんで、家にもクローゼットはあるんですけど、自分用もひとつ欲しくって。

まこと:僕はタブレットで絵を描くことにハマってます。この間は天気が悪い日だったので、明るい天気の絵を描いてSNSにアップしました。

だいすけ:まこの絵ってななめ45度いくよね(笑)。その発想力、好きだわ。

まこと:先輩、僕のこと、見てくれてますね〜。

だいすけ:見てますよ、いつも!

●目指すのは昭和のあの番組!

――最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。

まこと:僕は子どもの頃、ヒーローショーに連れて行ってもらって、この仕事を目指すようになったんです。迷作劇場を見て、僕のように夢を見つける子がいたらうれしいな。そして、家族みんなで楽しんだ思い出のひとつになれたら最高です。

だいすけ:そうだね。子どもといられる時間って意外と短い。大人はその時間を存分に味わってほしいな。授乳やおむつ替えのスペースも用意しているので、ぜひ遊びに来てください。赤ちゃんの泣き声も演出のひとつなので、気にせずに。あ、“大きいおともだち”だけでも大歓迎です! 迷作劇場の目指すところは老若男女が笑い合う『ドリフ』なんですよ。

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