玄関を広めにとると毎日の生活が格段にラクになります。5年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、小さな家ですが玄関の土間部分をあえて2畳に。ベビーカーや三輪車をたたまずに入れられるなど、メリットがたくさんありました。さらにシューズクロークや洗面所に直行できる動線も採用し、暮らしやすさを実感しています。

思いきって採用した2畳の土間玄関&間取り

筆者は現在、夫と2歳になる娘と暮らしています。わが家は延床26坪の小さな2階建て。1階の玄関を入ると右手に洗面所、左手にトイレ、正面にLDKがある間取りです。

家を建てる前は、夫と賃貸のアパートで暮らしていた筆者。狭い玄関で身動きが取りにくいことや、靴や荷物の置き場所が少ないことにストレスを感じていました。

そこで、新居では「玄関を広くしたい」と希望。玄関の土間スペースはおよそ2畳。3、4人の来客があっても、混雑しない程度の広さです。

 

広めの玄関土間はいろいろな使い方ができて実用的!

広めの玄関には、ベビーカーや三輪車をたたまずに入れられます。子どもを抱っこして、片手しかあいていない筆者には大助かりです。普段外に置いている夫の自転車も、台風などで風が強い日は、玄関に取り込んでおけるため安心。

通販で届いた段ボールも、部屋に持ち込む前に玄関で解体可能。細かいゴミが散らからないため、掃除もラクになりました。

 

玄関回りの小物はシューズクロークにまとめて収納

シューズクロークはおよそ1畳分の広さ。可動式の棚で床から天井までたっぷり収納できます。奥には雨具や掃除用具がかけられるよう、50cmほどのハンガーパイプを取りつけました。

空間を仕切るための引き戸は、普段はあけっ放しにして使いやすく。靴、ガーデニング用品、レジャー用品、避難グッズなどを収納していますが、まだ余裕があります。

さらに埋め込みポストと快適な間取りで動線もスムーズ

玄関に取り入れた埋め込みポストは、室内側から郵便物を受け取れます。ポストの確認のために着替えやメイクをしなくていいため、採用して本当によかったと思える仕様のひとつ。

帰宅時に荷物で両手がふさがっているときも、一旦荷物を置いて、また家の外に取りに行くといった手間をかけなくてOK。とても重宝しています。

 

トイレや洗面所には最短でアクセスできるため、帰宅して手洗いやトイレに行く動線がスムーズです。雨などで足元が濡れていてもそのままお風呂に直行。

LDKが濡れたり汚れたりするのを防げ、気持ちにもゆとりができました。また、洗面所で部屋着に着替えてからLDKに入れば、服に付着した花粉やホコリを持ち込むこともなく、いろいろなシーンでメリットを感じています。

 

後悔ポイントはシューズクロークの使い勝手

玄関を広げたことで、シューズクロークは最低限のスペースになりました。収納量は申し分ないのですが、通路幅が約40cmしかなく、横歩きしないと奥の物が取れません。最低でも70〜80cmは必要だったと後悔。

設計時、図面では狭さをイメージできず、収納さえあればいいと安易に考えていました。シューズクロークはひとつの部屋として、使いやすさまで考慮すべきだったと感じています。

玄関が広いと、小さな手間の積み重ねがなくなり、ストレスフリーになります。設計時に水回りもセットで間取りを考えたことで、より快適な動線ができました。家づくりの参考になれば幸いです。