ステムリム<4599.T>は5日ぶりに反発した。きのう取引終了後、同社が塩野義製薬<4507.T>へ導出済みの再生誘導医薬「レダセムチド」に関する慢性肝疾患対象の第2相試験の結果について、治験の計画解析が完了したと発表した。4月10日に同試験での主要評価項目の達成を発表していたが、今回の追加報告を受け改めて、新薬実用化を期待した買いが入ったようだ。

 治験では患者10人を5人ずつ投与方法の異なるグループに分け、安全性と有効性の評価を行った。このうちレダセムチドを週1回、4週間投与したグループでは、投与開始78日後及び162日後において、肝硬度の改善傾向が認められた。更に、ほかの線維化指標も随伴して改善傾向を示す症例が複数例、認められたという。結果を踏まえ、ステムリムは慢性肝疾患に対する今後の開発方針について検討を進める方針だ。

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出所:MINKABU PRESS