ハウスメーカーで家を建てた整理収納アドバイザーが、実際に2年暮らして「この間取り(動線)にしてよかった」と思うベスト5を紹介します。子育て、家事、収納がはかどる家を建てたいと思う人はぜひ参考に。ストレスとなる原因が家から少しでも減ると、毎日がとても快適になりますよ!

玄関そばに洗面所。リビングに入る前に自然に手洗い

帰宅後にリビングを通ることなく、すぐに手洗いができる間取りは、幼い子どもがいる家庭にとって、とても便利で安心できます。

わが家の洗面所は、玄関ホールにあるドアをあけるとすぐにあります。玄関ホールにはドアが2つあり、1つはリビングへ、そしてもう1つは洗面所へ。回遊動線になっていて、洗面所で手を洗ったら、玄関ホールは通らずにリビングへ行ける間取りになっています。

玄関で上着やカバンを置いて、ドアをあけるとすぐに洗面所があることで、「帰宅したら手洗い」という習慣が4歳の長女にも、すぐに身につきました。とくに、外遊びをして汚れた手で帰ってくる子どもがいるような家には、ありがたい間取りです。

最近では、玄関の近くに、手洗い用の小さい洗面台を配置する間取りもよく見かけます。しかしわが家では、あえて、メインの洗面所を玄関近くにつくることにしました。新たにもうひとつ洗面台をつくるコストをかけないためです。

洗面所がリビングやダイニングから離れていると、「小さな子どもがいるお宅では不便」という声があります。わが家の場合、リビングから洗面所へ行く動線は、「リビング→(脱衣所経由で)洗面所」という具合。先に書いたように、回遊性(リビング↔玄関↔洗面所↔リビング)を意識した間取りのせいか、筆者は遠いと感じたことはありません。

 

キッチンと横並びのダイニングで楽しく会話を

わが家はアイランドキッチンを採用。ダイニングを横並びの間取りにしています。この配置のおかげで、とにかく配膳や片づけがラクな動線になりました。

お手伝い大好きな長女も、失敗することなく、料理を並べたり、食器を片づけたりできます。おかげで、筆者も頼みやすい!

筆者がキッチンで食事の準備をしていて、家族がダイニングにいる際も、距離が近いので会話しやすいです。この間取りのせいか、わが家では食事の時間が近づくと、自然に家族がダイニングに集まってくるようになりました。キッチンに立ちながら、その日あったことを家族と話すことが日課に。

食事中の会話はもちろんですが、台所仕事をしながらのコミュニケーションは、気分を軽くしてくれます。家事をラクにしてくれただけでなく、コミュニケーションを取りやすくしてくれたこの間取り。採用してよかった、と日々感じています。

 

トイレは2つが正解!寝室近くにも欲しい

わが家は2階建てで、2階に寝室があります。トイレは1階と2階の両方につくっていて、この間取りも正解!

家族間で、トイレを使うタイミングがかぶったときや、体調不良のときに重宝します。夜間に急にトイレに行きたくなっても、階段を上り下りする必要なし。安全にトイレに行ける間取りは、子どもにとっても、そして自分たちが将来年齢を重ねたときにも安心です。

ランドリールームと隣合わせのクローゼットで家事ラクに

ランドリールームのすぐ横に、約2畳の小さいクローゼットをつくっています。ここに娘の服すべてと、筆者と夫の普段着を収納しておくことで、洗濯の動線がとてもラクになりました。

「洗う→干す→しまう」という一連の動作が、ランドリールームと隣合ったクローゼットで完結するのはとても便利です。毎日の洗濯も少しラクになりました。

ちなみにわが家には、2階寝室内にもクローゼットがあります。筆者の服、シーズン外の服や冠婚葬祭の衣類、小物類を収納などは、こちらで管理することにしています。

 

玄関横のカーポートで荷物運びをラクに!雨の日もOK

最後は家の中ではなくて、外構の話です。玄関の横にカーポート(屋根と柱だけの簡単な車庫)をつくると、家から出て、すぐにクルマに乗れます。

たくさんの買い物をしても、クルマと玄関ドアの動線が短いので、運ぶのがラク。雨や雪が降っていても、濡れずにすむのはとてもうれしいメリットです。

以前住んでいた賃貸マンションは、駐車場とマンション出入り口までの距離が遠く、さらにエレベーター出入口から筆者の部屋はいちばん離れた場所でした。

子どもを連れての買い物は、正直ひと苦労。賃貸マンション時代と比較すると、今はとってもラクになり、これは本当に助かったと感じています。

以上が、「こうしてよかった!」と筆者が満足した間取りについてです。筆者は家づくりにおいて、日々の家族の生活をイメージして、どんな間取りや動線が便利なのかをしっかりと考えました。おかげで、家族みんなが生活しやすい家ができたと感じています。