本店兼TOKYO店のAWSOME STORE (渋谷)

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 オーサム(株) (TDB企業コード:988276725、資本金5000万円、東京都渋谷区宇田川町32−7、代表堀口康弘氏、従業員約800名)は、5月16日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は増江亜佐緒弁護士(東京都中央区京橋1-2-5、奥野総合法律事務所、電話03-3274-3805)ほか2名。破産管財人は川瀬庸爾弁護士(東京都千代田区内幸町2-2-2、濱田法律事務所、電話03-3597-0741)。

 当社は、1982年(昭和57年)2月に設立されたライフスタイルショップ。全国各地の駅ビルやショッピングセンター・モールなどの商業施設内で、インテリアや生活雑貨、化粧品などを20代〜40代の女性をターゲットに販売する小売店「AWESOME STORE」(オーサムストア)を展開していた。以前は「off & on」(オフノオン)の店舗名でも展開し、2014年11月時点では直営・FC含めて89店舗まで拡大していた。2018年6月期以降は、低価格雑貨を本格的に扱う「AWESOME STORE」に業態変更し、出店攻勢が奏功した2019年6月期には年売上高約55億200万円を計上していた。

 しかし、コロナ禍による集客の落ち込みで2020年6月期の年売上高は約45億9700万円にまで減少し、営業損益段階から赤字に転落。直近は61店舗の運営となっていた。急速な出店に伴う借入金の増加で、2021年には金融機関に返済猶予を要請。2022年には中小企業活性化協議会のもと私的整理による再建が進められていた。2023年2月以降はスポンサーを募って事業再生計画案の提出を目指していたが、支援策がまとまらず、今回の措置となった。

 負債は、債権者約780名に対し約45億9200万円。

 なお、大半の店舗運営などについては別会社に譲渡している。