A&AMが大幅高で1年7カ月ぶり4ケタ大台突入、大幅増配で超低PBR是正に動き出す◇

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 エーアンドエーマテリアル<5391.T>が大幅高で5連騰、3月9日につけた年初来高値958円を気配値のまま通過し、一気に4ケタ大台に突入する人気となった。同社株が1000円台をつけるのは21年10月上旬以来、約1年7カ月ぶりとなる。建材会社で太平洋セメント<5233.T>の傘下にあるが、高付加価値商品の貢献で足もとの業績は回復色が強い。9日取引終了後に発表した24年3月期の業績予想は、営業利益段階で前期比28%増の19億円予想と大幅な伸びが見込まれている。また、同社株はPBRが0.4倍台と超割安圏にあり、東証のPBR1倍割れ企業に対する経営改善要請を背景に、株主還元強化の期待があったが、同社は今期の年間配当を前期実績比5円増配となる50円とする計画を発表した。配当利回りは時価換算で4.9%台と高く、これを評価する買いを誘導した形だ。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS