米外為市場サマリー:米CPI受け一時132円70銭台に軟化

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 12日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=133円13銭前後と前日に比べ50銭強のドル安・円高。ユーロは1ユーロ=146円34銭前後と同40銭強のユーロ高・円安だった。
 
 この日に米労働省が発表した3月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比5.0%となり、2月の6.0%から低下。前月比の上昇率も鈍化したことで、市場では米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め姿勢が緩まるとの見方が広がった。米長期金利が低下したことから日米金利差の縮小を意識したドル売り・円買いが流入し、ドル円相場は一時132円74銭まで軟化した。エネルギーと食品を除くコア指数が市場予想通りだったため一段とドルを売り込む動きは限られたが、FRBが公表した3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で複数の参加者が利上げ見送りを検討していたことが明らかとなったことが重荷となり戻りは限定的だった。一方、欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁が「総合インフレは減速を続けるだろうが、コアインフレについてはそれほど楽観視していない」と述べたことなどから、ユーロは利上げ継続観測を背景とした買いが優勢だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0992ドル前後と前日に比べて0.0080ドル程度のユーロ高・ドル安だった。



出所:MINKABU PRESS