セブン&アイは売られる、国内小売りで初の売上高10兆円超えも今期業績に警戒感

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 セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>は下値を探る展開。5900円台半ばに位置する75日移動平均線との下方カイ離を広げる動きをみせている。同社が6日取引終了後に発表した23年2月期の決算は売上高にあたる営業収益が11兆8113億300万円(前の期比35%増)と急拡大、国内の小売りでは初の10兆円超えとなった。スーパー事業は苦戦しているものの、コンビニエンスストア事業が国内及び海外でも好調に推移し収益を押し上げている。また、増収効果を反映して営業利益も前の期比31%増の5065億2100万円と大幅な伸びを確保した。

 ただ、24年2月期については営業収益の伸びが一服し前期比6%減と減収を予想している。営業利益は米国でのコンビニ事業好調などを支えに前期比1%増の5130億円と小幅ながら増益基調を維持する見通しにあるが、今期業績の鈍化を警戒する売りが優勢となった。

出所:MINKABU PRESS