天皇、皇后両陛下と長女・愛子さまは5日、静養のために栃木県・高根沢町の御料牧場に入られました。天皇ご一家の栃木県内での宿泊を伴う静養は、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の那須御用邸以来3年半ぶりで、御料牧場への訪問は陛下が即位する前の2018年5月以来で、およそ5年ぶりです。

 ご一家は5日午後4時過ぎに栃木県高根沢町上高根沢の御料牧場に車で到着され、福田富一知事や山形修治県議会議長、加藤公博高根沢町長らと牧場関係者のおよそ40人の出迎えを受けました。

 福田知事が「ようこそいらっしゃいました」とあいさつすると陛下は「昨年は国体を無事開催できてよかったですね」などとお言葉をかけていました。

 午後5時過ぎからは牧場内の放牧地を3人で散策されました。ご一家は、放牧されている馬を見たり桜の木を見上げながら談笑したりと牧場の自然を楽しまれました。

 報道陣の質問に応じた陛下は「久しぶりに3人で静養に来られてうれしく思います」と答えられ、皇后さまは「新緑もきれいでゆっくりできそうで楽しみです」と滞在の期待を話されました。愛子さまは「動物たちを眺めたり野菜を収穫したりして充実した時間を過ごすことができれば」と話されました。

 御料牧場には5日から数日間滞在し、静養される予定です。