山盛りのご飯を残さず食べるよう、山伏が責め立てる事で知られる春の恒例の儀式「強飯式」が2日、日光山輪王寺で行われました。

 午前11時ごろ太鼓の音に合わせ、およそ20人の僧侶たちが三仏堂に集まりました。

 強飯式は、山伏が修行した場所から持ち帰った供え物を人々に分け与えたのが始まりと言われています。

 本来だと強飯頂戴人と呼ばれる参加者が、山伏に3升もの山盛りのご飯を差し出され「七十五杯残さず食べろ」と責め立てられる「強飯頂戴の儀」や「がらまき」が見どころとなっていますが、2020年の春から新型コロナウイルスの感染拡大防止のため行われていません。

 今年も法要のみの強飯式となりましたが、三仏堂の外では海外からの観光客が中の様子を写真に撮るなどしていて、春の観光シーズンの始まりを垣間見ることが出来ました。