栃木県警察本部は去年(2022年)、県内で開催されたいちご一会とちぎ国体の警備業務の慰労会を兼ねた飲み会で複数の男性部下に暴行を加えるなどしたとして男性警察官3人を30日、書類送検しました。

 暴行や強制わいせつなどの疑いで書類送検されたのは、いずれも県警機動警察隊の警部補(33)と巡査部長(33)、巡査長(27)の3人です。

 警察によりますと慰労会を兼ねた飲み会は宇都宮市の居酒屋とカラオケ店で2次会まで開かれ15人が出席していました。

 この中で警部補と巡査部長は複数の部下の顔を楽器などで殴ったほか下着に手を入れたりシャツを破り全裸にした上でスマートフォンで写真を撮るなどしたということです。撮影には巡査長も関わっていました。

 警部補と巡査部長は日頃から部下に対し暴言を吐くなどのパワハラ行為を行っていて、飲み会で顔を殴られた20代の被害者はこれを苦に退職したということです。

 これを受け県警察本部は警部補と巡査部長を停職6カ月、巡査長を本部長訓戒の処分にしました。警部補と巡査部長は30日付で依願退職しています。

 県警の谷島義則首席監察官は「再発防止策と県民の信頼回復に務める」とコメントしています。