3月23日に9つの都道府県知事選挙を皮切りにスタートした統一地方選挙。

 栃木県内でも4月9日に投開票が行われる県議会議員選挙が31日告示されます。30日までに67人が立候補を予定してます。

 県議会議員の定数は50、欠員は6で現職44人のうち勇退する2人を除く42人が立候補を表明しています。30日現在で立候補を予定しているのは67人となっています。

 今年6月には日光市でG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が開催されることもあり注目される女性の立候補予定者は前回の8人から10人に増えています。

 政党別では自民公認が32人です。そして立憲民主が5人、公明3人などとなっています。日本維新の会と参政党が今回初めて候補者を立てます。

 県内16の選挙区のうち前回の2019年より多い12の選挙区で選挙戦が予想されています。

 まずは県都、宇都宮市と上三川町の選挙区では、去年(2022年)の参議院選挙の後に県連組織を立ち上げた日本維新の会が党として初めての県議選候補として参院選にも出馬した大久保氏を擁立します。維新の会は衆院選、参院選で県内でも支持を広げていて党勢の拡大につなげたい考えです。同じくこの選挙区では参政党も名乗りを挙げています。

 足利市選挙区では、定数4に対して5人が立候補を予定、28年ぶりに足利市から女性の県議会議員が誕生するか注目されます。

 続いて鹿沼市選挙区では、現職3人に対し県議会議長やとちぎ自民党議員会会長などを歴任した神谷氏が返り咲きを目指しています。今のところ前回と顔ぶれは変わりません。

 また小山市・野木町選挙区も激戦となりそうです。定数5に対して現職4人と新人4人の合わせて8人が立候補を表明しています。板橋氏は県議選で県政史上最多の13回当選していて今回14期目を目指しています。

 前回は無投票だった大田原市も選挙戦の見通しです。定数2に対し、現職1人と新人2人が立候補を予定しています。池田氏は県議会の副議長、高瀬氏は祖父が元衆議院議員、父が元県議の政治家一家で現在は簗衆議院議員と政治活動を共にしています。星氏は去年の大田原市長選挙に立候補しています。

 那須烏山市・那珂川町選挙区も自民現職で7期目を目指す三森氏に元那須烏山市議会議員の沼田氏が挑みます。2011年の県議選に旧みんなの党公認で立候補した経験があり、現在、簗衆議院議員の那須烏山市後援会の幹事長で保守系同士の選挙戦が予想されます。

 このほか栃木市、佐野市、矢板市、那須塩原市・那須町、さくら市・塩谷郡、下野市の各選挙区が選挙戦となる見通しです。

 一方、現在のところ日光市、真岡市、芳賀郡、それに壬生町が無投票の公算です。

 県議会議員選挙は31日告示、4月9日投開票で、県内の30日現在の有権者の数は161万6千15人です。