福田富一知事は28日、定例会見を開き、去年(2022年)栃木県内で開催した「とちぎ国体」と「全国障害者スポーツ大会」のレガシーを継承しスポーツを活用した地域活性化戦略を策定したと発表しました。

(福田知事)

「今後3年間に県として取り組むべき施策の方向性を示すとちぎスポーツの活用による地域活性化推進戦略を策定しました」

 戦略によりますとスポーツと組み合わせた観光や地域づくり「スポーツツーリズム」を通して、県内外の交流人口を拡大させ地域活性化を目指すものです。またスポーツを通して子どもから高齢者、障がい者など誰もが健康でいきいきと暮らしふるさとに愛着や誇りを育んでいくとしています。

 福田知事は会見の中で具体的な取り組みとして、新年度の早い時期に県や市・町、スポーツ団体、それに民間企業などが一体となったスポーツコミッションを設立し、大規模な大会の誘致やスポーツと組み合わせた観光や地域づくりを推進するとしました。また、県内の6つの競技の8つのプロスポーツチームと連携し、高い知名度を生かした情報発信を行うほか、自転車やゴルフなどテーマ別のスポーツツーリズムの推進やスポーツボランティアの育成に取り組みます。この取り組みに必要な財源については4月創設する 5億円の基金が充てられるということです。

(福田知事)

「この基金を活用して両大会のレガシーを継承した取り組みを行い本県のスポーツを活用した地域活性化の推進に務めます」