那須町で登山講習中の高校生ら8人が亡くなった雪崩事故から27日で6年です。生徒らが通っていた大田原高校で26日、追悼式が行われました。

 この事故は2017年3月27日、那須町で登山講習中だった大田原高校山岳部の男子生徒7人と顧問の男性教諭1人の合わせて8人が雪崩に巻き込まれ死亡したものです。

 事故から27日で6年になるのを前に慰霊碑がある大田原高校で追悼式が行われ、遺族や県教育委員会などから50人が参列しました。雨が降りしきる中、遺族は息子たちが過ごした思い出の場所で花を手向け、犠牲になった8人を悼みました。

 事故の風化を防止することなどを目的に去年(2022年)3月、大田原高校に「那須雪崩事故を忘れない」と記した慰霊碑が建てられました。その前には事故で犠牲になった8人の名前を刻んだ縦およそ30センチ、横およそ40センチのプレートが新たに設置されました。

 参列した県教育委員会の阿久澤真理教育長は事故を風化させず再発防止に向けた決意を新たにしていました。

 事故を巡っては引率した教諭らの刑事責任を問う裁判が続いているほか、民事裁判の判決が6月に言い渡される予定です。