自転車ロードレースのジャパンサイクルリーグ(JCL)が今年も真岡市の井頭公園をスタートフィニッシュに開幕し、国内のトップレーサーたちが熱い走りを見せました。

 真冬に戻ったような冷たい雨が降る中、JCLの開幕戦は3年連続で真岡芳賀ロードレース。去年このレースを制した勢いそのままに個人総合優勝した小野寺玲を擁し3連覇を狙う宇都宮ブリッツェン。今シーズン2つのチームが一緒になり新チームとしてシーズンを戦うさいたま那須サンブレイブ。栃木県勢2チームを含む国内の強豪11チーム、53人がエントリーし、スタートの号砲を待ちました。

 レースは、1周7.2キロの平坦基調の周回コースを17周、総距離122.4キロで争い、宇都宮ブリッツェンは前方に選手を送り込むという作戦通り、まずはベテランの阿部嵩之が集団を引っ張ります。

 序盤は、決定的にな逃げは決まらず、中盤まで集団のまま周回を重ねていきます。徐々にレーススピードが上がり集団が縦長になってくると、9周目にブリッツェンの新加入最年少の本多晴飛を含む4人の逃げが決まりメイン集団と最大1分半ほどのタイム差をつけます。

 このまま4人が逃げ続ける一方、ここに選手を送り込めていないチームがメイン集団を引きタイム差を縮めていく展開となります。

 そして最終周回。ヴィクトワール広島のカーター・ベトルスが単独で飛び出します。

 すると圧巻の強さを見せ独走でフィニッシュ。完走29人のサバイバルレースを制しました。

 地元チームではブリッツェンの小野寺の5位が最高で、サンブレイブは吉岡直哉が9位に入りました。