矢板市の社会福祉法人が運営する2つの保育園で不適切な保育が行われていたとして栃木県は23日付けで改善勧告を行っていたことが分かりました。

栃木県が改善勧告を行ったのは矢板市の社会福祉法人「がんばり福祉会」です。

この社会福祉法人が運営する矢板市の2つの認可保育園「こどもの森こころ保育園」と「こどもの森保育園」で不適切な保育の疑いがもたれています。

県によりますと「こどもの森こころ保育園」では保育士が子どもの手や足をもって宙づりにしていたとうことです。また「こどもの森保育園」では別の園児に砂をかけていた園児の髪の毛を引っ張って洗い場まで引きずって連れて行ったということです。

県はおととし「こどもの森こころ保育園」で保育士が園児に暴言を吐いたり野菜の名前が言えなかった園児にその野菜でたたくなどの疑いがあったため運営する社会福祉法人に改善を求め指導を行っていました。

しかし、園の関係者から「改善が十分でない」などと去年12月に通報があり県は定期監査の一環で立ち入り調査を行ったところその後も不適切な保育が行われていたことが確認されたということです。

県は法人に23日付けで改善を勧告する行政指導を行い来月21日までに改善状況の報告を求めています。

県こども政策課は「行政指導を行っている間に再び不適切な保育が行われたのは残念。1日も早く改善するよう引き続き指導監督に努める」としています。

社会福祉法人の「がんばり福祉会」は「改善勧告を受けたのは事実。対応は顧問弁護士に任せている」としています。