新型コロナウイルスの影響で中止されていた世界遺産の日光東照宮で江戸時代から続く春の恒例行事、流鏑馬と百物揃千人武者行列が4年ぶりに行われることになりました。

 人と馬が一体となって馬を走らせながら的を射る「流鏑馬」。徳川家康のひつぎが静岡県の久能山から日光に移された時の行列を再現したとされる「百物揃千人武者行列」。この2つが目玉行事の日光東照宮の春の例大祭は毎年5月に行われ、国内外から大勢の観光客が訪れていましたが、コロナ禍の影響でこの3年は関係者のみの神事だけを行っていました。

 今年はコロナの感染状況が落ち着き、政府が5月8日に感染症法の位置付けを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行することから、5月17日に流鏑馬を、翌18日には千人武者行列を実施することを決めました。

 流鏑馬は一部の神事を行わず時間を短縮するほか、武者行列は通常の半分の500人程度に減らすなど、密を避ける工夫をして観覧の制限は設けないということです。