国土交通省は22日、今年1月1日現在の1平方メートル当たりの土地の価格を発表しました。栃木県内では全体の平均価格が31年連続で下がったものの、下落率は住宅地と商業地で前の年より縮小しました。

 調査は県内の住宅地、商業地、工業地合わせて466地点で行われ、このうち地価が上がったのは前年比21地点多い114地点、横ばいは1地点多い74地点でした。

 住宅地ではJR宇都宮線の沿線や8月に開業予定の次世代型路面電車「LRT」沿線エリアを中心とする好調な住宅市況などを反映し、県全体の下落率は縮小したということです。このうち最も価格が高かったのは、JR宇都宮駅東口エリアの宇都宮市宿郷5丁目で13万9千円でした。上昇率でもLRT沿線の宇都宮市ゆいの杜4丁目が最も高くなりました。

 商業地はJR宇都宮駅東口エリアの宇都宮市東宿郷1丁目が1平方メートル当たり39万5千円で、前年に続いて県内最高となりました。

 工業地は2年連続で上昇し、上昇率は拡大しました。このうち最も価格が高かったのは宇都宮市川田町で4万5千円でした。上昇率でみると宇都宮市平出工業団地が最も高くなりました。東京圏に比較的近く、交通利便性も良好な県南および県央地域で引き続き工業地需要が堅調だということです。