那須町の観光牧場に町のシンボルともいえる動物が仲間入りし、新しい施設が20日からオープンしました。

 那須町にあるりんどう湖ファミリー牧場に運び込まれてきたのは、南アメリカ原産のラクダの仲間、アルパカです。同じ那須町にある那須アルパカ牧場が、今月(3月)いっぱいで営業を終了することになり、飼育している176頭をりんどう湖ファミリー牧場が引き受けることになりました。

 およそ12キロの道のりをトラックに揺られて、20日は8頭が引っ越し。これに合わせて、アスレチックを楽しみながらアルパカと触れ合える新しい施設をオープンさせました。樹木に張り巡らされたネットの上で空中散歩を体験できるほか、地上に降りれば、アルパカに餌をあげることができます。

 この施設を運営する那須興業がファミリー牧場の運営を継いだのは2020年の5月。それまでは、数年間赤字続きだったうえコロナ禍による緊急事態宣言の真っ最中でした。そうした中でも、もともとあった遊具のうち7割をリニューアルさせると1年での黒字化に成功。そのチャレンジの一つとしてアルパカという動物を日本に広めてくれたルーツである施設から飼育を引き継ぐことを決めました。

 アルパカの引っ越しは、来月(4月)いっぱいまで続きもともと飼育していた6頭を合わせると180頭を超え、国内最大規模のアルパカの飼育施設になるということです。