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 年明けからは目覚ましい快進撃で連勝街道を邁進していた、ボルシア・ドルトムント。だが先週にチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジにて喫した初の敗戦はCL敗退を意味するものとなり、その数日後には宿敵FCシャルケ04とのレヴィアダービーでリーグ戦連勝も8でストップされた。この流れを早めに食い止めたいなかで迎える土曜日の1.FCケルン戦にむけては、エディン・テルジッチ監督にいくつか朗報が届いている。

 そのシャルケ戦を体調不良のために欠場していたマルコ・ロイスが、火曜日から再びドルトムントの練習場へと姿をみせた。「彼はここまでのところは、すべての練習メニューをこなすことができているし、カムバックを果たす見通しではあるよ」とエディン・テルジッチ監督はコメント。

 その一方でグレゴール・コーベルに関しては「筋肉系の問題には対処できてはいるものの、少し風邪気味」とのことで、木曜日からGKの練習メニューに参加。金曜日からは通常通りの練習をこなす見通しだという。また1週間前に筋肉系の負傷を抱えたユリアン・ブラントについてはさらに状況は厳しく、「リハビリ中で、日々改善はみられているが、まだチーム練習は参加できていない」と指揮官。「基本的には日々に集中していくし、リスクは最小限にとどめていかなくてはならないよ」と慎重な姿勢をみせた。

 またこの試合では最近好調のエムレ・ジャンが出場停止のために欠場。サリフ・エズカンが昨季まで在籍した古巣戦で出場する見込みであり、「確実に彼はオプションだ」とテルジッチ監督も認め得。特にフィジカル面での存在感や対人戦能力、総力などで高い評価を受けるMFではあるものの、プレーメイキングに長けたマフムード・ダフードもオプションの1人となるはずで、ケルン戦ではいずれの能力も求められることが想定される。

Arbeit. #BVBKOE ist nicht mehr weit. pic.twitter.com/UfUACyyugR

- Borussia Dortmund (@BVB) March 16, 2023

ハーラーがコートジボワール代表から召集

 その一方で昨夏に精巣がんと診断され化学療法と手術を経て復帰を果たしたセバスチャン・ハーラーが、3月24日と28日にアフリカカップ予選が控えるコートジボワール代表より召集を受けた。「代表で活躍できるよう祈っている。彼が我々とともにピッチに立てていること自体、今年の最高の話題なんだ。素晴らしい復帰の道を歩んできたよね」とテルジッチ監督は目を細めており、本人にとっても今回の復帰の喜びもひとしおではあるだろうがはやる気持ちと負荷調整をはかることは難しい課題だ。

モデストは「ケルンに残れば皆にベストだった」

 そのハーラーの穴埋め役として今回対戦するケルンから移籍していたのが、アンソニー・モデストである。しかしながら念願だったCLの舞台に7試合立つも無得点。ブンデスリーガでもこれといった爪痕は残せず、ハーラーに復調からモデストの出番はさらに減少をみせているところだ。「競技面でみれば、うちに残っているべきだったろうね」とバウムガルト監督はスカイに対してコメント。「それが皆にとってベストだったろうね」と言葉を続けており、ケルンもまたモデストの穴埋めができずやりくりを強いられているところ。