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5シリーズ・ツーリングにEV版登場へ

BMWは3月15日、注目の次世代EV「i5ツーリング」が、2024年春に登場することを明らかにした。欧州市場初のEVワゴンとなる見込みだ。

【画像】次期型5シリーズにEV版「i5」登場へ【目撃されているプロトタイプをBMW i4と写真で比較する】 全42枚

i5は次期型5シリーズに続いて発売される予定で、ガソリン、ディーゼル、PHEVの5シリーズ発売は欧州、韓国、米国では今年10月と見込まれる。従来通り、i5にもセダンとステーションワゴンが導入されることになる。


BMW i5ツーリングは、欧州初のEVステーションワゴンとなる見込みだ。(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

BMWのオリバー・ジプスCEOは、13日の年次総会で「これがこのセグメントにおける当社特有のセールス・ポイントです」と述べた。

また、i5には、i4 M50の流れを汲むMパフォーマンス・バージョンを設定する方針だという。

「EVであるBMW i4 M50は、BMWがダイナミックなパフォーマンスと電動モビリティをいかに完璧に融合させるかを示しています。このモデルは2022年に世界で最も売れたBMW Mモデルです。BMW Mの完全電動パフォーマンスモデルも、新型5シリーズ・セダンのラインナップに含まれる予定です」

さらなる詳細は近日中に発表される予定だ。

BMWは今回言及を避けたが、次期型5シリーズ・ツーリングでは室内スペースが改善され、ラゲッジ容量は現行モデルの560Lから拡大される見込みだ。しかし、EVのi5ツーリングでは、バッテリー搭載の都合からラゲッジ容量が若干小さくなる可能性がある。

プラットフォームについても今のところ公式発表はないが、4シリーズと同じCLARプラットフォームを採用する可能性がある。そうなれば4シリーズと同様のパワートレインを搭載し、i5ツーリングでは最高出力340〜544psの複数のモデルが用意されるかもしれない。

i4は80.7kWhのバッテリーを搭載し、最大210kWの充電に対応する。1回の充電での航続距離は最大410〜590kmとされる。

以前目撃されたプロトタイプでは、ヘッドライトのデザインがすっきりした形状となっているほか、キドニーグリルも現行のM3および4シリーズとは異なり、ナンバープレートからはみ出すような縦型のデザインではないことが確認できる。

ドアハンドルは2シリーズ・クーペと同様にフラップ式で、サイドミラーはM240iで採用された最新のデザインが装備されている。

BMWは現在、2030年末までにPHEVおよびEVを700万台以上販売するという目標を掲げている。