新天地のソシエダで躍動している久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

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 昨夏、日本代表MFの久保建英は、レアル・マドリーからレアル・ソシエダへ完全移籍を果たした。

 その決断が正しかったかどうかは言うまでもないだろう。ここまで自己最多の4ゴールを挙げるなど、不動のレギュラーとしてチームの攻撃を牽引。とりわけ、ここ数試合は元スペイン代表MFダビド・シルバが故障で不在のため、“タケ依存”が顕著になっているほどだ。

 そんななか、スペインメディア『Don Balon』は2月16日、「ウーデゴー、クボ、アシュラフ・ハキミがフロレンティーノを苦しめるスターのリストに名を連ねる」と題した記事を掲載。「彼らは経営陣の汚点であり、一般的に言えば、非常に優秀だ」と伝えている。

 同メディアは「過去10年間、マドリーはそう遠くない将来にチームでの地位を確立するのを視野に入れ、若い選手に賭けてきたが、すべての選手が期待されるレベルのパフォーマンスを発揮したわけではない」とし、こう続けている。
 
「(アーセナルに)マーティン・ウーデゴー、(パリSGの)アシュラフ・ハキミ、タケフサ・クボなどの選手は、首都から遠く離れた場所で武者修行を強いられた。厳しい競争により、必要な出場時間を得られなかった。現在、彼らは現所属クラブで非常に重要な存在になっている」

 久保については「この日本人はマドリーで才能を発揮する時間をほとんど送れず、クラブの忍耐力の欠如が理事会の失敗を裏付ける。わずか21歳のアジア人選手はソシエダの保有選手になった」と完全移籍させてしまったことを非難。「さらに酷いことに、マドリーはこの名手の売却に700 万ユーロ(約10億円)しか要求しなかった」と指弾している。

 現在の活躍から鑑みて、安価で手放したのは失敗だったと結論付けている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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