六代目円楽師匠に捧ぐ...立川志らく自信作に夏井先生、冷静添削「大変お勉強になる句」
タイトル戦の優勝者3人が昇格に挑んだ2月2日放送の「プレバト!!」俳句査定。「冬麗戦2023」で最下位に沈み涙を飲んだ名人6段・立川志らくは故・三遊亭円楽を偲ぶ句で勝負に出たが、夏井いつき先生の評価は…? 快進撃が続く永世名人・フルーツポンチ村上健志のドヤ顔にはMCの浜田雅功も思わずブチギレ!
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■志らくの追悼句がまさかの"悪いお手本"に!?最下位の次は現状維持でスランプ中
タイトル戦ホルダーでもある特待生4級の犬山紙子、名人6段の志らく、そして永世名人の村上がそれぞれ昇格をかけて激突した今回。お題も古くから詠み継がれてきた「節分」とあってハイレベルな戦いが予想されたが、夏井先生は冒頭「あるポイントにおいて今回は大変お勉強になる回です」と気になる一言。その真意は、犬山と志らくの句の査定後に明かされた。
「今回は"楽しむ"を意識しました」という犬山の句は「福豆拾い子のコップで晩酌」で、査定結果は「現状維持」。夏井先生からは「詰め込みすぎ。本来二句にしたほうがちょうどいいものを一句にしている」の指摘が飛んだ。
続いて志らくは、親交のあった円楽師匠の人柄を詠み込んだ一句で挑んだが、昇格はならず
<現状維持 名人6段>
もうちょいと生きてみるよと豆を撒く 立川志らく
「円楽師匠が、病気から復活した時の高座で"あまり焦らず、静かにのんびり落語やっていきますよ"とおっしゃった言葉が忘れられなくて。豆撒きのイベントに毎年のように参加されていたお師匠さんですから、今年も『もうちょっと生きてみるから豆撒くよ』とおっしゃっている姿が目に浮かんで。追悼の句のつもりで詠みました」
大切な人の思い出を17音に託したが、夏井先生は冷静だった。「追悼の意味で書くということであれば、追悼したいその方の特徴や職業、どういう方なのか、どういう人生を送ったのかを、あと単語ひとつ分でいいから見せてほしいと思うわけです」と指摘。より読む側が共感しやすいよう情報を足すことをアドバイスした。
<添削後>
もうちょいと落語に生きん豆を撒く
もうちょいと笑いに生きん豆を撒く
そして「犬山さんの句はちょっと詰め込み過ぎていた。この句はあと一単語なにか入れてくれたらいいな、と。その間にちょうどいい分量があるよ、という。そういうお勉強になる今回の2人の句です」。鮮やかに学びに繋げてみせた夏井先生に、実力者3人も納得の表情で頷いた。
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■ドヤ顔フルポン村上に浜田が"お約束"ツッコミ「イラつく顔やな〜〜!」
村上は句集出版をかけた「永世名人のお手本」に挑戦中で、ここまで2回連続で句集に掲載決定の快進撃を見せている。「ちょっと掴んできたというか...楽しんでる?」とドヤ顔の村上に浜田が「やかましわオマエ」とツッコむのも、もはやお約束。自信満々の村上が詠んだのは...。
<掲載決定 残り22句>
立てかけて清(すが)しき巻き簾節替り フルーツポンチ 村上健志
「恵方巻を作るための巻き簾を使い終わって洗って乾かすために立てかけてある。その状態が清々しいなと。この清らかさがまさに"明日立春を迎える"という空気感に合うんじゃないかと」
志らくから「"清しき"がはたして要るかどうか」と疑問の声も飛んだが、夏井先生は高評価。「まず"立てかけて"から入り、何が立てかけてあるんだろう?と読んだ人は頭の中で答えを探し始めるわけです。"清しき""巻き簾"で映像が出てくる。最後に"節替り"という季語が出てきた瞬間、恵方巻に違いない、と謎が解ける。読者に謎を解く楽しさを提供できている」と、構成のうまさを絶賛した。
さらに「今日失敗したお2人に伝えたいのは、俳句というのは季語とあと一つのものがあれば、材料として十分なんです。この一つの材料を"立てかけて""清しき"と描写するだけで、ちょうどいい分量のものが俳句の器に盛れるんです。直し?要りません」とベタぼめ。
3連続掲載決定となり、夏井先生の講評の最中もドヤ顔の村上。その有頂天ぶりを浜田が「イラつく顔やな〜!」とイジると、村上は「僕より注意してほしいのはメモをしてないこの2人じゃないですか!?」としゃあしゃあと切り返し、爆笑をさらっていた。
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さて、次回のお題は・・・
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