動かすの楽しそう……

アジアでは初の試み

 住友金属鉱山は2023年1月23日、鹿児島県伊佐市にある菱刈鉱山において、スウェーデンのSandvik(サンドビック)製TORO LH307地下ロードホールダンプの自動走行と地上からの遠隔操作システムを導入したと発表しました。


菱刈鉱山に導入された自動走行する重機(画像:住友鉱山)。

 LH307は、鉱石の積み込み・運搬を行う重機車両です。同車両は、地下深くにあり、地表から鉱石を採掘できない坑内掘の鉱山での使用実績はあるそうですが、菱刈鉱山のような小断面坑道の鉱山現場への導入はアジア初となるそうです。

 菱刈鉱山は坑道が狭く、重機のサイズが限定されるなどの制約がありました。そこで同社は地下約100メートルの坑内にWi-Fiの敷設工事を行い、重機を遠隔操作するコントロール室を置き、本格稼働に向けた現場での稼働試験を2022年12月より開始していました。

 こうした取り組みを通じ、同社は安全性の向上やコスト削減、働き方改革等を実現し、長期安定操業体制の確立を目指します。